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#04 肌に触れ、シームレスに心落としてくる男

●株(ストック)彼氏 #04グンゼくんのストック ナンバー(証券コード3002) 名前:グンゼくん 業種:繊維製品 性格:忍耐強い、計画的 交際タイプ:相手の気持ちを気遣う、怒らない。

男にホレる男、それがグンゼくん

子どもの頃からいつも一緒。友だちとケンカしたり、先生に怒られたり、そんなとき、いつも愚痴を聞いてくれるのがグンゼくん。

「どした?なんかあったか?」

泣きそうな顔で彼の自宅を訪れると、いつも笑顔で迎えてくれる。 そういえば、初めて失恋したときも「そんなやつ、忘れちまえ!」と、カラオケで絶叫して慰めてくれたっけ。

わたしにとっては、なんでも話せる大親友だけど、女友達はみんなグンゼくんとは話しづらいらしい。なぜなら、彼はいつも男友達と一緒だから。

それもそのはず、グンゼくんのお仕事は、メンズ肌着の開発。グンゼくんが手がけたインナーを長年愛用している男性は多く、国内では圧倒的な知名度を誇っている。

「どうして男の人はみんなグンゼくんの肌着が好きなの?」

グンゼくんのアンダーウエアは、たくさんある肌着メーカーの中でも少しお値段がお高め。どうせ消耗品なんだから、安物でいいんじゃないの?それでもグンゼくんが選ばれる理由が知りたくて、彼の部屋のコタツで、お鍋をつつきながら聞いてみた。

「君はぜんぜん分かってないなぁ」

クシャっとした笑顔でわたしの頭を撫でたあと、大事そうに見せてくれたボクサーパンツには、あれれ?腰ゴムがない!? 

「ゴムがないとズレるじゃん!」

「それがぜんぜんずれないんだ。男ってやつは、締め付けられるのが嫌いなんだよ。パンツのゴムほど憎々しいものはなくってね。なんとかこれをなくして、開放的なボクサーパンツはできないかと、試行錯誤して、やっとできたんだ」

「へ〜すごい!グンゼくんって、すごいんだね」

実は女心もつかんでいる!

「きみは知らないみたいだけど、女性用の下着だって作ってるんだよ。まったく縫い目がないシームレス下着は、けっこうヒットしてるんだぜ」

そういえば、この前ツイッターで「グンゼの肌着は、着心地がいい!」って、女の子がつぶやいていたわ。 「それ、わたしにもちょーだい!」

「なんだ、図々しいやつめ」と言いながらも、「ほらよっ」と投げ渡してくれたのは、シームレスのタンクトップ。

デザインは、ちょっと色気に欠けるけれど、たしかにこれは気持ちよさそう。縫い目が肌に当たると、痛くなったりかゆくなったりするんだよね。グンゼくん、女性のそういうちょっとしたストレスをちゃんと感じてくれるんだ。

マッチョな一面も!?

「さっき破いたカニのフィルムあるだろ? じつはあれもオレが作ったんだぜ」

「え?カニ?」

「いろんな繊維を研究してたら、熱でギュッと収縮するフィルムができてさ、それを活用できないか考えた結果、形の複雑なカニをパッキングするのにどうだろう?って思い立ったんだ。それで、カニ漁船に無理やり乗っけてもらって、試させてもらったら、漁師さんたちも気に入ってくれて、実用化にこじつけたってわけ」

グンゼくん、行動力ありすぎ!なんかちょっと好きになっちゃうかも。

<ちょっと真面目に分析>

紳士肌着の代名詞といえばグンゼ株式会社。

男性下着では、国内トップシェアを誇り、子どもから年配の方まで、世代を超えて愛されています。肌着といえば、アパレル界では裏方ですが、じつはグンゼの肌着は、男性のシャツから透けてみえないということで、オシャレにうるさい紳士から絶大の支持を得ています。

ただ、最近は、肌着などのアパレル事業はやや低迷しており、そのかわりにプラスチックフィルムなどの機能ソリューション事業が堅調。たとえば、ペットボトルのラベルに使われているシュリンクフィルム(熱で収縮するフィルム)は、去年の猛暑で大きく売上を伸ばしました。

また、医療分野にも参入しており、体内で自然に吸収される縫合補強材は国内シェア100%。手術後に取り出す必要がないので、患者にも、医師にも負担の少ないプロダクトです。

業績は、ここ数年きっちり営業利益を伸ばしており、’19.3期も増益予想を出しています。

株価は、去年の5月の高値7,680円から、12月25日には半値以下の3,670円をつけました。

四半期決算が前年度に比べ減益がネガティブに捉えられたこともありますが、それにしても売られすぎに見えます。次回の第3四半期決算が好調であれば、買い戻しが入る可能性大。

(次回は1月28日更新予定)

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この連載では、株式投資スクール講師の藤川里絵さんが、気になる株(ストック)の銘柄を彼氏に例えて紹介します。隔週月曜正午更新予定。