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逆転の発想で解決!? プロ直伝「職場のかまってちゃん」対処法

対人関係の悩み相談で、近年よく挙げられるキーワード“かまってちゃん”。

『BizLady』の過去記事「もうほんと腹立つー!“職場のかまってちゃん”の対処方法」でもお伝えしましたが、ウェブ百科事典のコトバンクによると、“かまってちゃん”とは以下のような性格の人のこと。

<俗に、他人にほめられたい、親切にされたいなどの気持ちが強く、周囲の人の気を引くような言動を繰り返す人>

たとえば、職場で褒められている人を見ると自分も注目を集めようと不自然な行動に出たり、皆に心配して欲しくて体調不良や気持ちの落ち込みをアピールする……など、まるで小さい子どもが大人の関心を引こうと躍起になっているようなイメージです。

“かまってちゃん”女性には、「仕事なんだから、大人になってよ!」と大抵の人は関わりたくないと思うもの。しかし、仕事ではさまざまな性格の人々と協力し合いながら業務を進めていかなくてはならず、そうも言ってられない場合も……。

そこで今回は、ホスピタリティのプロである一般財団法人 休暇村協会の総務部職員課長の土田恭子さんに、“かまってちゃんタイプ”の女性の対処法をうかがいました。

人間誰もが潜在的に持っている願望が表面に出るのが、“かまってちゃん”

土田さんは、きめ細かなコミュニケーション能力が要求されるホテルでの現場経験が豊富。現在はその経験を活かして、全国37ヶ所の国立・国定公園の中にリゾート施設を運営している『休暇村』の管理職として、総務部で採用や新入職員研修等の業務をされています。

多くの働き女子が悩んでいる“かまってちゃん”問題について、土田さんは次のように分析します。

「人は皆、“見ていてほしい”、“認めてほしい”、“役に立ちたい”といった願望を潜在的に持っているそうです。“かまってちゃん”は、無意識だとしてもそれが表に出るタイプというだけ、だと思っています。

実際に職場の皆からめちゃくちゃかまわれたり、褒められたり、特別扱いしてほしいという訳ではなく、ただ不安なので“ちゃんと見てくれているか”を確認したいのではないでしょうか」

“自分の気持ちの表現が不足している”と考え、積極的に“見ている”アピールを

上記の分析をふまえて、“かまってちゃん”タイプには積極的に「ちゃんと見ているよ」というアピールをしていくことが大切、と土田さん。

「ちゃんと見てくれているか不安なので“かまってちゃん”になるということは、逆に考えれば、こちら側の気持ちの表現が不足しているとも言えます。

ならば、“かまってちゃん”だけに限らないことですが、誰に対してもこちらからちゃんと声をかけていくことが大切でしょう。とくに、その人がもともとできることや能力として備わっていること、今まで当然のように行われてきた業務に対しても、忘れずに感謝の思いや褒め言葉を相手に伝えていく。

“ありがとう”、“助かりました”、“いつもできているね!”などの褒め言葉やねぎらいの言葉を、相手から確認される前に伝えることで、“ちゃんと見ていますよ”と先行してアピールできます」

「言わなくても分かるでしょ」はNG! 肯定的な言葉を“声に出す”習慣を身につける

土田さんの勤めている『休暇村』では、現在“肯定的な言葉づかい”に取り組んでいるそう。

「良いことに対して、ちゃんと気持ちを表現する、感謝を伝える。教育・指導の場面でも、まずは相手を認め、励ますような言い方に変換することを意識する、という取り組みです。

私もそうなのですが、何かを表現したり伝えることへの苦手意識は、大なり小なり誰でも持っているものではないでしょうか?

だからこそ、ちゃんと相手を見て、常に“声に出す”ことを意識しておく必要があると思います。とくに私たちホテルの仕事は、お客様が相手です。お客様の小さな言動にも目も配り、それに対して声をかけられる前に先に行動や言葉で表現してこそ、サービスです。

そしてそれは、相手が職員でも同じ。“かまって”とアピールされる前に、細かな点に気づき、先に声をかけることを心がけます。

これから先、もしも“かまってちゃん”が目の前に出現したら、自分の気持ちの表現が足りないサインだと思って、まずは自分自身を鼓舞しましょう!」

以上、職場にいるかまってちゃんタイプへの対処法でしたが、いかがでしょうか?

“自分の表現不足”という逆転の発想で、かまってちゃんタイプともうまくコミュニケーションがとれるようになるかもしれませんよ。

【取材協力】
※ 土田恭子(つちだ きょうこ)・・・休暇村協会 総務部 職員課長。平成13年4月1日、休暇村協会入社。休暇村蒜山高原(岡山県)に配属。営業係として主にフロントやレストランでの接客業務に従事。3年目にして営業主任に就任。その後、休暇村富士(静岡県)へ赴任、営業主任として接客業務の傍ら企画・販売・促進活動等にも従事。その後広報課などを経て、現在、休暇村協会本部総務部職員課長として、ホテルの現場で培った知識やノウハウを生かし、採用関連・労務管理等の業務をこなす。