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撤退しない!女性が起業するときに大事にしたい3つの考え方

「令和」という新しい時代を前に、会社員であっても好きなことや得意なことで稼いでいく自由な働き方を知っておきたいものです。

法律・お金・経営のプロが教える 女性のための「起業の教科書」』 (豊増さくら著、日本実業出版社)によると、「好きなこと」や「得意なこと」で起業する女性が増えている一方、「淡い期待を抱いてスタートしても、残念ながら、ビジネスとしてはうまくいかず、早々に撤退する人が多いのも事実」(同書、16ページより引用)なのだとか。

どのようにしたら自分の好きなことをビジネスとして軌道に乗せ、ライフキャリアにしていけるのでしょうか。本書より、女性が起業するときに大事な3つの考え方を読み解きました。

女性の起業に大切な考え方1:お客様視点で考える

いつの間にか閉店しているお店やなくなっている会社、身近にもたくさんあるものです。「好きなこと」や「得意なこと」で起業して、店をオープンし、ネットに商品を載せても、それだけでうまくいくわけではないことがよくわかります。

こんなはずではなかったと嘆く人たちの多くが口にすることは「深く考えていなかった」「準備不足だった」という言葉なのだとか。それでは一体、何をもっと考えて準備しておくべきだったのでしょうか。

「ビジネスはスピードである」と、よく耳にしますが、起業に関してはスピードがあればいいとは限らないようです。うまくいかなかった人に共通するのは、事業プランの柱となるコンセプトが曖昧であったということにあるといいます。

著者は、「好きなこと」を「ビジネス」にするために本当に必要なことは、マインドチェンジだといいます。言い換えれば、「お客様の視点」で考えるということでしょう。

趣味を仕事にしたい人は、自分の立場で物事を考えがちであるのだとか。自分の選択は、果たして誰のためのものであるのかをよく自問。自分のアイデアがビジネスになりうるのか、あらかじめコンセプトをよく練っておく必要がありそうです。

女性の起業に大切な考え方2:資金プランを立てておく

起業を意識したとき、誰もが心配するのは「お金」のことではないでしょうか。「お店を開くには、いくらぐらいかかるの?」中略 …などなど、初めての起業ならなおのこと、次々と疑問が湧いてくるはずです。 (062ページより引用)

事業を始めようとするとき、少なからず資金が必要になるものです。身近にお手本となるような起業の先輩がいればいいのですが、お金について他人に相談するということはなかなか難しいように感じてしまいます。

自治体や金融機関が主催している起業関連のセミナーや、勉強会に参加してみるのも一つの方法でしょう。

起業自体は簡単にできたとしても、その後、利益をあげて事業を継続していくということはなかなか難しい一面があります。いったん起業してお客様ができたとしたら、その方々のためにも事業の継続は大切になっていきます。

やはり、起業する前に、資金プランを立てておくことが大事だと著者はいいます。はじめに必要なのは事業を始めるための費用(初期費用または開業資金)で、法人にするとしたら登記手続きにもお金がかかります。

さらに、事業を続けるための費用(ランニングコストあるいは運転資金)として、月々の家賃や仕入れにかかる費用、人件費などもあります。

資金プランを立てる目的は、大まかな予算を把握するところにあります。事業のための費用をどうやって用意するか、自分の資金力を把握。開業資金と運転資金について、大まかな予算を列挙してチェックします。

実際には、想定外の費用が必要になってくるため、計画段階より3割増くらいかかると考えておくと良いのだとか。金融機関の融資や補助金・助成金などの公的制度も調べておくと、選択肢が広がるかもしれません。

避けては通れないお金の計画について、最初からしっかりと情報蒐集し、把握しておくことが大事なようです。

女性の起業に大切な考え方3:実行する順序を整理する

事業プランがまとまり、資金の目処が立ったら、いよいよ事業を具体化していく段階に入ります。想定外の出来事は、さまざまな方向から起きてくるもの。やるべきことを書き出して、効率よく準備を進めるためにも「実行する順序」を整理しておくと良いのだとか。

経営するということは覚悟が必要であり、どんなに小さな規模であったとしても、意思決定の連続であると著者はいいます。しかし、大変な反面、「自分で自由にできる」楽しさがある起業という道。

新しい働き方としての起業

著者の豊増さくらさんは中小企業診断士として活躍し、トヨマス・マネジメントオフィスの代表であり、ブライトウーマン・コンサルタントの理事を務めています。

2008年に起業した豊増さんですが、もともとは大学卒業後、大手ハンバーガーチェーン店に勤務し、販売促進やECサイト構築などに携わっていました。しかし、出産を機に退職。育児を行いながら中小企業診断士の資格を取ったことがきっかけとなって、現在の職業に至ります。そんな豊増さん自身は、起業して本当に良かったと思っているのだとか。

本著は、「好きなこと」「得意なこと」をビジネスにしていく方法を知りたい、または起業を夢見る女性たちに向けて、各分野の専門家が集まってノウハウをまとめた一冊になっています。

現在は会社員で起業を考えていない人であっても、多様な働き方としての起業の方法を知っておくことは、これからの時代において大事なことでしょう。

考え方は人それぞれですが、新しい働き方をするために起業してみたいと思っているのだとしたら、一つ一つ着実にステップを踏みながら、実現していくのも素晴らしい選択であるといえそうです。

今回紹介した本は

女性, 起業 『法律・お金・経営のプロが教える 女性のための「起業の教科書」』 (豊増さくら著、日本実業出版社)

タイトル: 法律・お金・経営のプロが教える 女性のための「起業の教科書」
著者: 豊増さくら
発行: 日本実業出版社
定価: 1500円(税抜)