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建前とは?正しい意味とビジネスや恋愛で使われる建前10選

1:建前とは?語源は新築時の挨拶やお祝いなの?

(1)「建前」の意味

「建前」を辞書で調べてみると、次のような意味が記されています。

たて‐まえ【建前】

家屋の建築で、基礎の上に柱・梁(はり)・棟など主な骨組みを組み立てること。また、その時に行う祝い。棟上げ。上棟(じょうとう)式。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

棟上げと上棟式は同じもので、家を建てるとき、骨組みを組み立て、最上部に棟木(むなぎ)を上げること。また、そのときに行う儀式のことです。「えっ!?」と思いますよね。そうなんです。予想していた意味が記されていません。

ほかの辞書、例えば三省堂発行の『大辞林』を見ても、「家屋建築で、主要な柱や梁、棟木などを組み上げること。また、その時に行う祝い。上棟式。棟上。」と記されています。実は、よくよく調べてみると、私たちが普段使う「本音と建前」の「建前」は、どうやらもともとは「建前」ではなく、「立前」だったようです。

小学館発行の『デジタル大辞泉』で、「立前」を調べてみると、次のような意味が記されています。

1 原則として立てている方針。表向きの考え。「―と本音」「―を崩す」

2 行商人や大道商人が商品を売るときの口上。売り声。

「さあさあこれからがこちの商売…、ああこりゃ―どころぢゃない」〈浄・歌祭文〉

出典:デジタル大辞泉(小学館)

どうですしょう? 私たちが普段使っている「建前」の意味は、1の「原則として立てている方針、表向きの考え」ですよね。もともとは「立前」だったのが変化したのでしょうか。これは、調べてみても何ともハッキリ結論が見つかりませんでした。

また、「原則として立てている方針」というのが、家屋の基本構造である「主な骨組み」というところから意味が転じたのかどうかも、定かではありません。ただ、棟上げとは関係がなさそうですよね。なお、「立前」を「たちまえ」と読むと、「旅行に行く前」というまったく別の意味になるので気をつけてくださいね。

「立前」と「建前」、どちらを使うべきか迷ってしまうところですが、今回は一般的に私たちが普段使っている「建前」と表記していくことにします。

(2)「建前」の類語

ちなみに、建前とよく似た言葉には、どんなものがあるでしょうか。

「原則として立てている方針」という意味を考えた場合、「主義」や「信条」などがあてはまります。また、「表向きの考え」という意味で考えた場合、「面目」や「面子」などの言葉があげられるでしょう。

 

2:ビジネスでよく使われる建前

ここからは、ビジネスでよく使われる、建前を表す言葉をご紹介していきます。

(1)もう一度考えます

打合せやプレゼンが終わったあとなどに聞かれる「もう一度考えます」という言葉。本当にもう一度考える人は、ほとんどいませんよね。その場をやり過ごすための、お決まりの言葉という場合が多いです。

(2)検討します

商談のときによく出てくる「検討します」という言葉。本当に検討するかといえば、しないことが多いでしょう(もちろん、する場合もあるかもしれませんが)。筆者も、会議で面倒な発言や指摘があったとき、反論しても疲れるだけだなと思ったなら、「検討します」と言って話を打ち切ります。

(3)上司と相談します

筆者自身は、大学業界で働いていてビジネスパーソンではないので、あまりこの言葉に触れる機会は少ないのですが、みなさんはどうでしょうか。よく耳にするのではないでしょうか。

この言葉を言われたときに、「上司と相談しないと決められないなら、会議や打ち合わせに出てくるな!」なんて怒る人はいませんよね。まぁ、確かに上司と相談しないと決められないこともあるでしょうが、本音は「本当はNOなんだけど、今それは言いづらいから上司がダメといったことにしよう」でしょうね。

(4)子どもが病気で…

たとえば、私用で仕事を休まないといけないときや、朝寝坊してしまったときに使っている人もいるかもしれません。「子どもが病気で……」というのも建前になる場合もあるでしょう。子どもがいる人限定ですが、本当に遅刻した理由や休む理由を言いづらいときに、使われることもあると思います。

(5)善処します

物事の状況に応じて適切に処理をすることを、「善処します」といいます。ビジネスの世界では、「起こっている問題が解決されるように努力します」というニュアンスで使われることが多いのではないでしょうか。ですが、この言葉を耳にするとき、本当に解決してくれることは少ないかもしれません。

 

3:恋愛でよく使われる建前

今度は、恋愛でよく使われる、建前を表す言葉について考えて見ましょう。

(1)お酒は人並みには…

「お酒は飲めますか?」と聞かれたときに、「人並みには飲めます」とか「飲めるには、飲めます」と答える人がいます。こう答える人は、人並みどころか、たいていは酒豪、という場合が多かったりします。実は筆者もこう答えています。

(2)恋人は見た目より中身

男女問わず、わざわざ「恋人は見た目より中身」と公言する人は、ほぼ見た目重視だと思います。男子に限定していえば、「見た目とか中身とかよりも、やらしいことができるかどうか」という場合すらあるかもしれません。

(3)半分払います

もちろん、本当にワリカンでいいと思っている場合もあります。ですが、建前としての「お会計半分払います」の場合は、「一応言ったけど、本当はあなたが払ってくれるんでしょ?」というのが本音なのではないでしょうか。

(4)一緒にいたいけど、明日は仕事でしょ?

一見、相手のことを思いやっているような言葉。しかし、本当は自分が早く帰りたいのに、「帰ろう」とは言いづらいから、相手のせいにしている場合も多いでしょう。

(5)友達がさぁ…

「友達がさ、○○したほうがいいって言ってたよ」「友達の話なんだけど……」などと話す場合、たいていは自分の話というケースがほとんどです。自分がこう思っているということを直接言いにくい場合、「友達が」という言葉が挟まれやすいのです。

 

4:まとめ

外国人に建前が伝わらなくてトラブルになったという話もよく聞きます。建前というのは日本独特の文化とも言えるかもしれません。

しかし、外国人に限らず、日本人同士でも、お互いに本音と建前を見分けられないと、トラブルになります。そう考えると、建前を使うときは相手を見る必要があるのかもしれませんね。