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布団を干してもダニは逃げる。覚えておきたい寝室のお掃除のコツ

忙しい日々の中で、つい後回しにしてしまいがちな掃除。とりあえずさっと掃除機をかけているから大丈夫……と思っていませんか? 私の掃除のやり方って本当にあっているの? 意外と知らないお掃除のコツについて、清掃用品のレンタルや販売、ハウスクリーニング事業を行うダスキンの広報担当、古屋洋さんにお話を伺いました。

ダスキンの古屋さん

ダスキンの古屋さん

全国の掃除が苦手さんに朗報をと思ったけれど…

——全国の掃除が苦手、という方々を代表して、今日はあっという間に部屋がきれいになる裏ワザを伺いにやってきました! “5分で家中ピッカピカ!”みたいな。

古屋洋さん(以後、古屋):そんなものがあったら私たちが教えてほしいくらいです(きっぱり)。仕事柄、個人的にも自宅でもいろいろ試行錯誤を繰り返していますが、結論は掃除に近道はありません。というより、基本通りにきちんとやることが一番の近道だと実感しています。

——なんか、ズルしようとしたみたいですみません……。

古屋:けれども、基本に則って計画的に掃除を習慣にしてしまえば、日々5分程度の掃除で済ませられるようになりますよ。

そのためにも、“一気に家中”と欲張らずに、まずは優先順位を決めて掃除を始めることをおすすめします。この優先順位は、季節によっても変わってきます。夏は、とくに寝室のお掃除を優先させましょう。

——季節と掃除の優先順位に関係があるんですか?

古屋:はい、ありますよ。掃除というのは、たんにほこりや汚れをとることが目的ではなく、実は健康にもつながる大切な家事のひとつ。気分的にすっきりして気持ちもいいだけでなく、身の回りを清潔に保つことで体調を崩しにくくなります。

梅雨から夏場にかけて、もっとも気をつけたいのがダニの発生です。最近はダニアレルギーの方も増えているんですよ。ダニは気温が20度、湿度が60%を超える、梅雨(6月)〜夏場(7、8月)にかけて急激に増殖します。そして、もっともダニが発生しやすく量が多いのが寝室。布団には1万匹相当以上のダニがいたケースもあるんですよ。

画像提供:ダスキン

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画像提供:ダスキン

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布団のダニを減らすには…?

——聞いただけでぞっとします。どう対処したらいいでしょうか? 布団を干すとか?

古屋:それは昔からよく聞く予防方法ですが、現在では効果はさほど期待できないという結果が出ています。太陽光に当てても生きているダニは布団の奥に逃げてしまうだけで死滅しないし、死骸やフンは移動せずそのまま布団の中です。

——布団をバシバシ叩けば落ちるのでは?

古屋:それは干すより、もっとダメです。布団を叩くことでダニの死骸やフンが舞い上がり、吸うことでよけいにアレルギー反応を引き起こす原因になります。布団を日に当てること自体は悪くありませんが、ダニ対策の効果はあまり期待できないと思ってください。

——消臭剤や除菌剤を吹きかけてもダメですか?

古屋:ダメです。防ダニ用のスプレーの使用をおすすめします。

——はー、これまで見聞きした知識はことごとく通用しないんですね、ダニには。

古屋:(笑)。間違った知識でお掃除をしている人は少なくないので大丈夫ですよ。今日はこれまでの掃除の仕方を、正しいやり方に上書きしていってくださいね。

寝室のお掃除方法は…?

——はい。まず寝室のお掃除方法を教えてください。

古屋:何よりも大切なのは、ダニを発生させない環境づくりです。ダニに限らずカビなどにも言えますが、アレルギーや健康被害になりそうなものは、なくす、なるべく減らすというのが鉄則。ダニはほこりにつくので、まずは梅雨に入る前にクローゼットの中なども含め、しっかり寝室内のほこりを除去しておくことが大切です。

——最初が肝心なんですね。

古屋:はい。それでかなり軽減できると思います。とはいえ、もちろんその後も定期的に部屋の掃除をすることが大切です。布団や洋服など繊維ものが多い寝室は、日常生活の中でとくにほこりが発生しやすい場所ですからね。

次に気をつけたいのが、ほこりの取り方です。なるべくほこりが舞い上がらない方法をおすすめします。たとえば、モップでほこりを集めてから掃除機でゴミを吸う。

——モップをかけてから掃除機ですか。なかなか面倒臭いですね。

古屋:(苦笑)モップだけでもいいですよ。もしくは、掃除機を使う場合は勢いよくガーガーかけず、ほこりが舞い上がらないようにゆっくりゴミを吸いとってください。また、ほこりは一度舞ってしまうと、床に落ちてくるまでに結構な時間がかかります。ですから、ほこり掃除をするのは、ほこりが床に溜まっている朝起きた時や、仕事から戻ってきた後などがおすすめです。

そして、これは結構重要なことなのですが、1日1回は窓を開けて換気をしたり、エアコンや除湿器を使って、室内の温度と湿度を適切に保つようにしてください。温湿度計があると便利です。

洗濯と掃除機のコツ

——夏場だけでなく、冬場の乾燥対策のためにも湿度計はあるといいですね。乾燥も風邪の原因のひとつですからね。

古屋:その通りです。湿度は高すぎても低すぎても、健康に影響するので気をつけたいポイントです。

最後にシーツや布団の洗濯です。ちなみに、シーツはどれくらいの頻度で洗っていますか?

——えっと、前回洗ったのは……(遠い目)。

古屋:少なくとも夏場は、1週間に1回は洗濯してくださいね。寝ている間に汗をかくことが多いので、放置しているとダニが大喜びで繁殖しますよ。

同時に布団のお手入れも大事。布団の中には生きているダニだけでなく、死骸やフンもたくさんあります。それらは掃除機で吸いとってください。その際の注意点はゆっくり掃除機を動かすこと。目安としては1㎡あたり20秒くらいかけて掃除機をかけてください。専用ノズルのついた掃除機もありますが、ない場合はノズルにストッキングをかぶせることで、スムーズに動いて掃除がしやすくなります。

——なんだか、寝室だけでもやることがたくさんありますね。

古屋:最初は大変かもしれませんが、掃除は計画的に習慣に組み込んでしまうことで、だいぶスムーズにできるようになります。ほこりは隅にたまりやすので、朝起きたらすぐに部屋の壁際四方だけでもモップをさっとかけてしまうとか、平日お仕事があるなら、土曜日はシーツを洗う日と決めるといいでしょう。

また、お金で解決できるなら布団の丸洗いを専門の業者に頼んでしまう方法もあります。自分の生活リズムに合わせて、掃除を上手に生活に組み込むやり方を見つけてみてください。

■夏場の寝室掃除の鉄則
1. ほこりをしっかり除去する
2. ほこりが舞い上がらないように掃除をする
3. 湿度と温度をコントロールし、十分に換気をする
4. シーツは週に1回洗い、布団は週に1回掃除機をかける

(聞き手:安次富陽子、構成:塚本佳子)