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婚活で重視すべきは年収よりも……?「仕事×家庭」男性の価値観は都道府県で違う!?

婚活のときに注目しがちな「相手の年収」。ですが、結婚後の生活に大きく影響してくるものは、じつは年収よりも、結婚後のあなたと相手の「外での働き方」と「家庭での働き方」の配分です。

あなたは、結婚後もバリバリ働きたい?家庭をメインにしたい?相手にはどのくらい家事育児をしてほしい?

希望のライフスタイルがかなうかどうか、シミュレーションしてみましょう。

「夫は仕事、妻は家庭」あなたの都道府県の価値観は?

婚活,年収 (写真=Evgeny Atamanenko/Shutterstock.com)

伝統的な「夫婦の役割分担」といわれる「夫は仕事、妻は家庭」の価値観。現代ではここからさまざまなバリエーションが派生しているとはいえ、意外と根強く影響が残っています。

ニッセイ基礎研究所が行った調査をもとに、男性本人の価値観から、都道府県別の傾向を見てみましょう。

※分析の元データは、内閣府『地域における女性の活躍に関する意識調査』(2015年)によるものです。

・男性本人の価値観の傾向

『「夫は仕事、妻は家庭」が理想の男性比率47都道府県価値観ランキング』(天野馨南子、ニッセイ基礎研究所、2017年)より、「自分の家庭の理想は『夫が外で働き、妻が家を守る』ことだ」と回答している男性の比率を県別に見てみました。

「そう思う」男性比率の高い都道府県ランキング
1位:福岡県(51.9%)
2位:山口県(50.4%)
3位:奈良県(50.3%)
4位:三重県(49.8%)
5位:愛知県(49.5%)
……
43位:沖縄県(38.8%)
43位:秋田県(38.8%)
45位:長野県(38.7%)
46位:富山県(38.4%)
47位:岩手県(35.9%)

・地域全体の価値観の傾向

続いて、『「夫は仕事、妻は家庭」エリア支持率47都道府県価値観ランキング』(天野馨南子、ニッセイ基礎研究所、2017年)を見ると、「自分だけでなく一般的にも『夫が外で働き、妻が家を守る』べきだ」と回答している男女の比率は次の通りです。

「そう思う」男女比率の高い都道府県ランキング
1位:福岡県(37.4%)
2位:山口県(36.8%)
3位:宮城県(36.4%)
4位:奈良県(36.2%)
5位:長崎県(35.0%)
……
43位:沖縄県(28.0%)
44位:山形県(27.4%)
45位:青森県(27.2%)
45位:岩手県(27.2%)
45位:長野県(27.2%)

・あなたの希望のライフスタイルにマッチしそうなのは?

天野さんは、東京や大阪、愛知など大都市を含むエリアのほとんどが、全国平均よりも専業主婦を理想とする男性割合が多い方にランクインしていることを指摘したうえで、「都会の男性の方が女性が結婚後に働くことに理解がありそう」と考えるのは早計なのでは、とも述べています。

これらのデータを素直に見ると、「専業主婦願望が高いなら九州・西日本エリア」「働きたいなら東北・北陸甲信越地方」と言えそうですが、さて現実は……?

「仕事×家事育児」あなたの彼のタイプは?

婚活,年収 (写真=4 PM production/Shutterstock.com)

では、男性自身は妻の仕事や家事育児にどのようにかかわるつもりなのでしょうか?

そこに踏み込んだ分析が、上記2つのレポートに続く『「妻の就業」×「家事・育児分担」男性の意識47都道府県マトリクス分析-男性の本音にみるエリア特性』(天野馨南子、ニッセイ基礎研究所、2018年)です。

・マトリクス分析ってどういうもの?

マトリクス分析とは、分析の軸を複数使って領域を設定し、対象を分類してみるやり方です。ここでは、47都道府県の男性の意識を「家事や子育てに対する価値観」と「妻が仕事を持つこと」の2つの軸を使ってそれぞれ全国平均値より多いか少ないかで2分割したうえで、下記の4グループに分類しています。

①「家事や子育ては女性が行う方がよい」「妻が仕事を持たないことが理想」ともに高め
②「家事や子育ては女性が行う方がよい」は高め、「妻が仕事を持たないことが理想」は低め
③「家事や子育ては女性が行う方がよい」は低め、「妻が仕事を持たないことが理想」は高め
④「家事や子育ては女性が行う方がよい」「妻が仕事を持たないことが理想」ともに低め

もちろん4類型にはっきり分かれるということではなく、他のエリアと比較するとどのような傾向があるかを見るものです。

・「妻の就業」×「家事・育児分担」から見える4つの傾向

マトリクス分析の結果、次のような傾向が見えてきました。

①「リベラル系」男性エリア(20都道府県)
女性が仕事をすることに理解があり、家事育児は女性のものとも考えていない男性タイプ。エリア数としては最多で、特に沖縄県、東北、九州の南部に多い。

②「家庭は女性任せ系」男性エリア(15都道府県)
女性には家庭内にいてほしく、自分が外で働きたい男性タイプ。近畿・中部・中国・瀬戸内海沿岸エリアに多い。

③「スーパーウーマン期待系」男性エリア(6都道府県)
女性の仕事に理解がある一方、家事育児には女性が向いていると考える男性タイプ。東京都をはじめとする関東比率が高め。

④「家事育児はあくまでサブ希望系」男性エリア(6都道府県)
家事育児は女性のものとは思わないものの、妻には家庭にいてほしい男性タイプ。数は多くないが全国に点在し、特に大阪府や神奈川県といった大都市圏エリアに多い。

・結婚後も働きたい女性が注意したいタイプは?

天野さんは、「兼業主婦を理想とする男性がイクメンや家庭に協力的な男性であるとは限らない」と指摘しています。つまり、「女性に働いてほしい」という希望と「家事や子育ては女性にやってほしい」という願望は、男性の中で両立する可能性があるということです。

注意しておきたいのは、③の「スーパーウーマン期待系男性」と④の「家事育児はあくまでサブ希望系男性」です。結婚後も働きたいと考えている場合、結婚相手が③④タイプだったら、予想しなかった落とし穴が潜んでいる可能性があるかもしれません。

「彼はわたしが働くことに理解があるから、結婚後の仕事も問題なし!」と思っていると、同等に働いたうえに家事育児もすべて自分で担う羽目になったり、家事育児5分5分前提で働きに出ようとすると彼が渋り出したりする可能性も……。

「働き方の男女差」あなたの都道府県の現状は?

婚活,年収 (写真=puhhha/Shutterstock.com)

男性の価値観や意識の傾向はつかめましたが、実際の男女の働き方はどうなのでしょうか。総務省統計局『社会生活統計指標-労働』(2016年)、『就業構造基本調査』(2016年)のデータを使い、上のマトリクスと照らし合わせながら分析してみました。

・労働時間と給与の男女差

「男は外で働くべき」「女は家庭を守るべき」そういった価値観は、実際の労働時間に反映されている可能性があります。労働時間の傾向を見てみましょう。

※(%)は各カテゴリー内における比率。小数点以下四捨五入

男性の長時間労働の都道府県ランキング
<1位~23位>
リベラル系:7都道府県(35%)
家庭は女性任せ系:8都道府県(53%)
スーパーウーマン期待系:5都道府県(83%)
家事育児はサブ希望系:3都道府県(50%)

女性の長時間労働の都道府県ランキング
<1位~23位>
リベラル系:7都道府県(35%)
家庭は女性任せ系:10都道府県(67%)
スーパーウーマン期待系:3都道府県(50%)
家事育児はサブ希望系:3都道府県(50%)

この結果を見ると、「女には家にいてほしい」エリアの男性労働時間が長く、女性の労働時間が短いわけではなさそうです。

では、「男は外で稼ぎ、女は家を守る」価値観と関係があるのは何なのでしょうか?筆者が見つけたのはこちらのデータです。

男女の給与差が大きい都道府県ランキング
<1位~23位>
リベラル系:4都道府県(20%)
家庭は女性任せ系:11都道府県(73%)
スーパーウーマン期待系:5都道府県(83%)
家事育児はサブ希望系:3都道府県(50%)

「家庭は女性任せ系」と「スーパーウーマン期待系」、つまり「家事育児は女性が行った方がいい」価値観の強いエリアでは、労働時間の長短はともかくとして、女性の給与が男性に比べて低い傾向がありそうなのです。

・正規雇用と非正規雇用の男女差

給与には雇用形態が反映している可能性があります。女性の正規雇用と非正規雇用の割合を見てみましょう。

女性の正規雇用が多い都道府県ランキング
<1位~23位>
リベラル系:14都道府県(70%)
家庭は女性任せ系:3都道府県(20%)
スーパーウーマン期待系:3都道府県(50%)
家事育児はサブ希望系:3都道府県(50%)

「スーパーウーマン期待系」と「家事育児はサブ希望系」は半数ですが、「リベラル系」と「家庭は女性任せ系」でははっきりと傾向に差が出ます。

もう一つ見てみましょう。配偶者のいる女性で、所得の上限を抑えるために就業調整をしている非正規雇用者の割合です。

就業調整をしている女性の都道府県ランキング(非正規雇用・配偶者あり)
<1位~23位>
リベラル系:3都道府県(15%)
家庭は女性任せ系:13都道府県(87%)
スーパーウーマン期待系:4都道府県(67%)
家事育児はサブ希望系:3都道府県(50%)

「家庭は女性任せ系」のエリアでは、女性が就業調整を行っている傾向が高いことが分かります。

・価値観と働き方をクロスすると見えるもの

筆者にも少し驚きの結果となりました。男女の役割分担意識は労働時間にはあまり関係がなく、関係が見えたのは「女性の働き方」でした。

「男は外で稼ぎ、女は家を守る」価値観のエリアでは、女性が雇用形態や収入額の調整を行っている様子がうかがえます。つまり「女が家を守る」の意味するところは、「女性の外での労働負担が少ない」ということではなく、「女性が家庭の事情に合わせて働き方を変える」ということなのではないかと思われます。

また、筆者は東京の女性がちょっと心配です。上には詳しい順位を記載していませんが、東京の女性は男性との労働時間の差がもっとも少なく、女性の中では月の給与額がトップですが男性との給与差もトップです。

つまり、47都道府県中もっとも男性と大差なく長時間働いているのに、もっとも給与格差があるということです。そして、男性からは「仕事も家事育児も頑張ってほしい」とスーパーウーマンを期待されているのです。これはあまりにも、女性にとってハードタスクなのではないでしょうか。

結婚後の二人の「働き方のバランス」が大事

婚活,年収 (写真=Syda Productions/Shutterstock.com)

これらのデータから、「わたしはバリバリ働きたいからリベラル系エリアの男性狙いで!」とか「今の彼、〇〇系エリアだからやめておこうかな……」とかいった方向で考えてほしくはありません。これまで見てきたことは、厳密な統計分析による因果関係ではないので、「〇〇県の男性は結婚後こうなる!」と断言はできません。

ただ、結婚後の女性の生き方に、「家庭内の労働をどう担うか」「それによって外での仕事がどう変わるか」が大きく影響することは確かです。大事なのは、そこを曖昧なままに結婚に進まないこと。

ちょうどいいバランスは人それぞれです。そして、結婚するカップルが考える「ちょうどよいバランス」が一致しているとは限りません。あなたが結婚を考えている彼は、結婚後の二人の「ウチ/ソトバランス」をどう考えていますか?

「彼の年収」は変化しますが、結婚スタート時の夫婦のバランスは、いったん走り出すと変えるのが難しいもの。結婚前に、ぜひ二人で話し合ってみてほしいなと思います。

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