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他人ごとではない?日常に潜む「借金」への怖いワナ

この記事は横山光昭氏の著書『20代から知っておきたいお金のルール』(高橋書店)の内容を抜粋したものになります。

・『20代から知っておきたいお金のルール』シリーズ
(1)誰でもカンタンに貯め体質になる「90日貯金プログラム」とは?
(2)捨ててはいけない「給与明細」と「源泉徴収」の正しい見方をおさらいしよう
(3)その保険ホントに必要?加入前にこれだけ押さえる基礎知識と優先すべき「3つの保障」
(4)なぜ共働き夫婦は「2人で1つの財布」の方がメリットが大きいのか?
(5)他人ごとではない?日常に潜む「借金」への怖いワナ

※以下、書籍より抜粋(本記事のデータなどは2012年12月時点のものです)

リボ払いの罠にはひっかからない

●高い金利+借金意識の低さが危険!

クレジットカードでの払い方には1回払い、2回払い、分割払い、ボーナス払い、そして「リボ払い」があります。

では、CMなどでもよく耳にするリボ払いの仕組みをご存じですか。

リボ払いとは、限度額内ならどんなに買い物をしても毎月の支払額が一定になる払い方です。

分割払いは代金を3回、6回、12回など回数を決め分けて支払いますが、リボ払いは「毎月いくら支払うか」を決めるのです。

月々の支払いの負担が軽く、途中で追加の買い物をしても、支払額が変わらないのが特徴です。

この手軽さが借金をしている感覚を鈍らせ、いつの間にか膨れ上がった返済額にうろたえてしまうのです。

15%の手数料を上乗せした金額を何回かに分けて支払う分割払いに対し、リボ払いは残高に対し常に金利がかかります。

返済期間が延びるほど金利が増え、返済額が高くなるのです。

●新たな買い物で利息の割合が増える

また、返し終わらないうちに次の買い物をすると、毎月の支払額は一定なので、返済額に対する利息の割合だけが大きくなります。

そして、元本がなかなか減らずに返済期間が延び、いつまでたっても返済が終わらない事態に陥ります。

カード会社がリボ払いを、ポイントを2倍にするなどしてすすめてくるのは、金利手数料がカード会社の収入源になるからです。

ポイントや特典分のメリットなど、金利にすぐにのみこまれてしまいます。

手軽だからと、15〜18%の金利を払い続けることに無自覚なのは危険です。

なるべくならカードは使わない、使うなら金利手数料のかからない1回払いにしましょう。

日常に潜む借金への扉

●借金の原因は浪費ばかりではありません

買い物中毒でもギャンブル好きでもないから借金とは無縁…と思う人もいるかもしれません。

しかし、借金の原因は浪費グセだけではありません。普通に暮らしていても、身のまわりのいたるところに借金への扉が潜んでいます。

一つは「連帯保証人」。

お金を借りた当人が返済できないときに限り、借金を肩代わりするのではなく、借りた当人と同じ立場になることを認識しておきましょう。貸主は借金返済を、借りた当人ではなく連帯保証人に直接請求できてしまうのです。

「不動産担保ローン」は、通常のローンより金利が低く、高額の融資を受けられたりします。

持ち家など不動産がある場合は安易に利用を考えがちですが、返済できなければ担保に入れた不動産を失います。

通常の住宅ローンや車のローンも、買ったとたんに中古となり、購入価格を割り込むオーバーローンとなることに注意しましょう。

転勤など手放さなければならなくなったときに、ローンだけが大きく残ってしまうケースがあります。

財産を手に入れたつもりが一転、それが負債になることもあるのです。

その他、「お金を貸してくれるところを紹介する」と話しかけて高い手数料を取る「紹介屋」や「借金を整理してあげる」と甘い言葉を弄してお金をだまし取る「整理屋」など悪徳業者もあります。

借金問題を無料で相談できるといった謳い文句も要注意です。

なぜ無料なのか、ウラに何があるのか考える必要があります。

いかにも簡単に儲かりそうな「投資話」も危険です。

未公開株、社債、事業への投資話などを持ちかけ、「この情報はひと握りの人しか知らない。ぜったいに儲かる」が常套文句。

投資にはリスクがつきもの。貯金がない状態で一発逆転のつもりで手を出すと、必ずといっていいほど失敗します。

冷静な判断がしにくいからです。ぜったいに手を出さないでください。

借金問題は先送り厳禁

●解決の仕方は法律家に相談して

借金でどうにも首が回らなくなってしまったら、次の解決方法があります。

任意整理
各債権者に対し返済を続けていくことを前提とした借金解決の方法。借金の元金について、利息をカットした形で3 年程度の期間で返済するような、新たな和解契約を結ぶ

特定調停
裁判所での任意整理。裁判所が債権者と債務者の間に入って債務整理案を作成する

個人再生
借金を大幅に減額し、減額された借金を原則として3年かけて返済していく。住宅ローン特則を利用すれば、債務者は住宅を維持しながら借金を整理できる

自己破産
借金が膨らんで経済的に破綻し、返済できないことを裁判所に認めてもらい、法律上、返済義務を免れる制度

なかでもよく知られているのが「自己破産」ではないでしょうか。

自己破産というと、とかく「社会的に大きなデメリット」とイメージされがちですが、じつはそれほどでもありません。

たしかに持ち家など財産を手放さなくてはならず、免責の許可が下りるまでは弁護士や保険募集人、警備員など特定の資格を必要とする職業に就くことが制限されます。

しかし免責確定後は、日常生活での支障はほとんどありません。

にもかかわらず、借金に苦しんで法的手段を考えざるをえない状況なのに「自己破産だけは…」と避けたがるのは、次のような思い込みからのようです。

  • ローンやクレジットカードを一生使えない
  • 選挙権がなくなる
  • 海外旅行ができない
  • 引越しができない
  • 自己破産したことを職場に知られる

これらはすべてデマです。

自己破産をした情報は「個人信用情報機関」に登録され、5〜10年間は履歴が残ります。

個人信用情報機関とは、クレジットカードの新規申し込みがあったときに、他社の利用状況や過去の延滞、破産といった事故情報などを確認するために設けられた機関です。

事故情報は俗に「ブラック情報」といい、起こした事故(の当事者)を「ブラックリストに載る」といっています。

破産の履歴が残っている間は、クレジットカードをつくったりローンを組んだりできません。ただし、履歴が消えればカードはつくれます。

また破産の情報は、一般には公開されないので会社に知られることも、就職で不利になることもありません。

自己破産は再出発させるために考えられた制度です。

あらゆる手を尽くしても借金を返済できない場合には、選択肢の一つになります。

あらぬ思い込みで苦しむより、公的機関や信頼できる弁護士などに相談してみましょう。

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横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント。株式会社マイエフピー代表取締役。『年収200万円からの貯金生活宣言(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』など著書多数。webで日本経済新聞社、ダイヤモンド社、総合情報サイト「All About」の連載を後悔するとともに、メルマガ「貯めて増やす 横山式実践型メルマガ2.0」も講談社「現代ビジネス」で配信。