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ボーナス「手取り額」ってこんなに減るの?カンタン計算法でシミュレーションしよう

日に日に寒さが増してきて「もう冬かぁ。コート買っちゃおうかな?」などと考えている方もいるのではないでしょうか。

資金はもちろん、冬のボーナスで!

ボーナスが振り込まれる時点で使い道が決まっていたり、使った後だったりすることも多いのでは?

予定したほどもらえなくて焦った!なんてことにならないように、税引き後の手取り金額の計算方法などについて、きちんとおさらいして行きましょう。  

ボーナスの手取り額の計算方法は?

それでは実際に手取りがいくらになるのか、ここでは例として会社員の杏実さんのケースを計算しながら見ていきましょう。

例)杏実さん
年齢:39歳
住まい:東京都
扶養家族:0人
前月の月給:30万円
ボーナス支給額:45万円
保険:協会けんぽ

ボーナスの手取り額はカンタンに言うと下記の計算式になります。

ボーナス支給額 -(社会保険料+所得税)=ボーナスの手取り額

なお、社会保険料は3つから成り立っていますので社会保険料の計算式と、所得税の計算式をざっくり分けてわかりやすく説明して行きましょう。

ボーナスの手取り額の計算方法:社会保険料

imageTitle (写真=PIXTA)

まずは社会保険料がいくらかを算出して行きます。社会保険料は以下の3つに分かれていて、別々に計算していきます。

1.健康保険
2.厚生年金
3.雇用保険

1つずつ計算するので、順番に見ていきましょう。

●1.健康保険料の計算式

サラリーマンの健康保険は加入健康保険により3つに区分されます。

もっとも加入者の多いのは「協会けんぽ」、一定規模以上の社員がいる企業が設立する「組合けんぽ」、公務員などが加入する「共済組合」があります。

健康保険料の料率や負担割合はそれぞれ違いますが、今回は杏実さんは協会けんぽに加入しているケースなので、協会けんぽを見ていくことにしましょう。

●健康保険料の出し方
標準賞与額×保険料率÷2=健康保険料

標準賞与額とは、賞与額から1000円未満の端数を切り捨てた額で、その額に都道府県ごとの保険料率を掛けた額が健康保険料となります。

健康保険料は事業者と被保険者が折半で負担しますので、2で割った金額がボーナスから差し引かれる健康保険料になります。

2018年4月からの保険料率は都道府県により9.63%〜10.61%となっており、協会けんぽのHPから都道府県別の金額が確認できます。

(画像=「平成30年4月分(5月納品分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表」(協会けんぽ)を加工して作成)

杏実さんの住んでいるところは東京都で、年齢は39歳。

「介護保険第2号被保険者に該当する場合」の対象者は40歳〜64歳なので、「該当しない場合」の保険料を見ていくので「9.90%」になります。

【杏実さんの健康保険料】
45万円×9.90%÷2=2万2275円

●2.厚生年金保険料

老後の基本生活費となる年金の基になる保険料です。

年金なんてもらえるの?という声もよく聞かれますが、一生涯受け取れる厚生年金は老後の生活を支えるベースになると考えられます。

●厚生年金保険料の出し方
標準賞与額×保険料率÷2=厚生年金保険料

保険料率は2017年9月以降18.3%で固定されており、保険料は健康保険同様、事業者と被保険者の折半ですので2で割った金額がボーナスから差し引かれます。

(画像=「平成30年4月分(5月納品分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表」(協会けんぽ)を加工して作成)

【杏実さんの厚生年金保険料】
45万円×18.3%÷2=4万1175円

●3.雇用保険料

雇用保険制度については、失業時の基本手当の給付がよく知られています。

そのほか、「育児休業給付」や「介護休業給付」なども雇用保険制度に含まれています。

●雇用保険料の出し方
支給賞与額×保険料率=雇用保険料

雇用保険料については事業主との折半がされていませんが決して事業主が保険料を負担していないというわけではありません。 最初から労働者負担分と事業主負担分との料率がそれぞれに設定されています。

事業主は労働者負担分をお給料やボーナスから差し引き、それに事業者負担分を加えて納めています。

「支給賞与額」とはそのままもらったボーナスの金額です。

2018年度の被保険者負担分の保険料率は厚生労働省のサイトで確認が出来、平成30年4月1日〜平成31年3月31日までは一般的な事業で3/1000となっています。

そのため、0.03%を掛けた額になります。

【杏実さんの雇用保険料】
45万円×0.03%=1350円

ボーナスの手取り額の計算方法:所得税

imageTitle (写真=SFIO CRACHO/Shutterstock.com)

会社員の所得税はその年の1月から12月までの収入に対して税率が掛けられるもので、源泉徴収制度により先取りされています。

源泉徴収制度はおおよその税額を先取りする制度ですので、税額が確定した年末に正確な納税額と天引きされていた納税額との調整が行われます。

ボーナスで差し引かれている源泉徴収所得税もこの年末調整で多く払っていた場合には還付され、不足していた場合には追徴されます。

●ボーナスから源泉徴収する所得税の出し方
(支給賞与額—社会保険料)×「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表に当てはめた税率」

この「賞与に対する源泉徴収額の算出率」は国税庁のHPから確認できます。

(画像=「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表に当てはめた税率」(国税庁より)を加工して作成)

杏実さんは扶養親族は0人。前月の給与(月給)は30万円だったので、そこから社会保険料等を控除した額を仮に約25万5000円とします。

そのため25万2千円以上30万円未満のところで見て行くと「賞与の金額に乗ずべき率」は6.126%になりました。

そして、こちらを計算式に当てはめてみると、杏実さんの所得税は以下になります。

・杏実さんの源泉徴収所得税
(45万円—6万4800円)×6.126%=2万3597円

尚この源泉徴収の所得税額は、ボーナスの額が前月の給与の10倍を超える場合や前月の給与が無かった場合は計算方法が異なるので注意して下さい。

ボーナスの実際の手取り額はいくら?

imageTitle (写真=PIXTA)

では、すべての式を当てはめて、手取りを見ていきましょう。

●社会保険料の合計額
・健康保険料:2万2275円
・厚生年金:4万1175円
・雇用保険料:1350円

社会保険料は、2万2275円+4万1175円+1350円=6万4800円。

手取り額の計算式は「支給額 ー(社会保険料+所得税)」。

・支給額:45万円
・社会保険料:6万4800円
・所得税:2万3597円

杏実さんのボーナスの手取り額は
45万円ー(6万4800円+2万3597円)=36万1603円
となりました。

45万円もらったものが実際は35万弱になってしまうのは寂しい気持ちもありますが、ざっくり約2割程度が差し引かれると考えておくと良いでしょう。

ボーナスからは引かれない税金もある

imageTitle (写真=Tom Wang/Shutterstock.com)

給料からは毎月差し引かれているのに、ボーナスからは差し引かれていない税金があります。

それは、住民税です。

住民税は「特別徴収」という形で確定した税額を毎月の給料から12カ月に分けて徴収する仕組みになっているため、ボーナスには影響しないのです。

先に述べたように、ボーナスは法律上の支給義務があるものではありません。

企業によってはボーナスを支給していない場合もあることを考えるとうなずけますね。

次のボーナスの額を予測してみる?

他の人のボーナスの支給額も少し気になるところではないでしょうか。

会社の規模や業種、年齢、勤務年数などによりさまざまですが、厚生労働省の「毎月勤労統計調査」で支給状況の平均などが確認できます。

imageTitle (写真=Mila Supinskaya Glashchenko/Shutterstock.com)

ちなみに、2017年冬のボーナス支給額の平均は38万0654円(前年比2.8%増)でした。

月数では1.05カ月分ということ。

自分の昨年のボーナスを思い出して、月数だけでも把握できると今冬のボーナスを予測できるかも知れませんね。

ボーナスの手取り額を計算して余裕のある使い方を

会社によっては冬のボーナスが基本給の何カ月分になるか提示されているところもあるでしょう。

まずは、基本給からボーナスの支給額を計算して社会保険料と源泉徴収所得税を算出し、概算の手取り額を割り出してみましょう。

そうすることで、今までとは違ったボーナスの使い方ができるのではないでしょうか。

頑張った自分へのご褒美を考えることで仕事へのモチベーションも湧き、心の潤いにもつながります。自分らしい心が温かくなるような使い方を考えてみましょう。

また、雇用保険の「教育訓練給付金」を利用することを前提に、スキルアップの先行投資をしてみるのも良いでしょう。

リカレント(学び直し)による資格取得やスキルアップに関しての「教育訓練給付金」は、就業中でも利用できる制度ですので、積極的な利用をおすすめします。

ボーナスの明細を受け取ったら、差し引かれている金額にも目を向けて社会との関わりや税金に対する認識を深めてみてはいかがでしょう。

年に2回、特別に手にするボーナスから新たな自分の未来が見えてくるかもしれませんね。

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