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ペットを飼うと結婚できない……?ワケがない!独身女性のためのペット&婚活入門

「独身女性がペットを飼うと結婚できなくなる」「婚期が遅れる」そういった話が時折、独身女性を不安にさせます。婚活中の皆さんは、もしこれが本当なら結婚のためにペットを飼うのをやめますか?

筆者は声を大にして異議を唱えます!ペットと過ごした経験は、婚活に十分生かせると考えますし、何よりも大事なことは、「ペットは結婚に有利か不利か」ではありません。

猫飼い歴20年、最大時には8匹の猫を飼い、ペット婚活の企画をしたこともある筆者が、ペットを飼う女性が結婚を考える時に持ちたい「視点」を語りたいと思います。

ペット婚活のリアル現場

ペット,独身,婚活 (写真=oatjo/Shutterstock.com)

・ペットがキーワードの婚活イベント、全国にどのくらいある?

前提として、実際ペット好きに結婚は「狭き門」なのでしょうか?「ペット/動物好き」が参加条件となる婚活イベントがどのくらいあるのか、調べてみました。

以下は、恋活・婚活イベントのポータルサイト「街コンジャパン」で検索してみた、2018年11月1日から30日までの1カ月間に全国で開催されている動物関連の婚活イベントです。

  • 動物園でのイベント:36件
  • 水族館でのイベント:4件
  • 猫カフェでのイベント:42件
  • 犬カフェでのイベント:3件
  • フクロウカフェでのイベント:3件

同じく街コンジャパンで検索した11月のイベント総数は1万5699件ですから、動物関連イベントは少ないといえば少ない件数。でも、1人が1カ月に参加できるイベント数には限界があるのですから、もし自分が参加すると考えたなら、十分すぎる件数なのではないでしょうか。特に、「猫婚活」の人気は根強いようです。

・筆者が企画した「猫好きのための婚活イベント」

筆者もかつて、「猫好きのための婚活イベント」を企画したことがあります。某地方自治体で結婚支援事業の運営を担当していたときの話です。このときのイベントは、保護猫カフェを会場に、猫と触れ合いつつ猫をテーマにしたアクティビティを参加者みんなで行なう、というものでした。

地方の婚活イベントでは、女性参加者がなかなか集まらない、男性参加者の年齢層が高くなりがち、という2点が課題なのですが、このイベントは面白い現象が起きました。

・猫婚活イベントには素敵女子が集結

募集を開始すると、女性からは募集定員の2倍の申し込みがあったのです。しかも、ポスターやチラシを直接目にする機会がないはずの地域からも多数の申し込みがありました。どうやら猫好きのネットワークを通じて口コミで情報が広がったようです。また、「猫が好きな人」というキーワードだと親や知り合いも気軽にすすめやすく、本人も受け入れやすいということも分かりました。

一方、男性はほぼ定員通りでした。筆者がイベントを企画する際は、年齢制限を設けず内容で特徴を出すことにしていたのですが、男性の年齢層が自然に20代から30代前半となり、女性との年齢的なミスマッチが起こりませんでした。

参加者には後日事務局を通じて、希望の相手と1対1で会うチャンスを作ったのですが、イベント内のアクティビティを通じて交流の多かったペアが、結果的に次のステップに進むことになりました。

ペットというフィルターを通すからこそ分かること

ペット,独身,婚活 (写真=Yuliya Yafimik/Shutterstock.com)

・自分と合う相手の1次スクリーニングができる

婚活は「誰でもいいから数をこなせばいい」というものではありません。大事なことは「自分に合う人に出会う」ということ。ペット好きという要素が婚活に有利に働くのは、「ペット」というフィルターによって、自分と合わない人を最初の段階で除外できる点ではないかと思います。

婚活当事者とは若干視点が違いますが、筆者が上記のイベントを企画する際に使った1次フィルターは「猫」×「アクティビティ」です。そこが「猫好き」に該当する人には強いフックになると思ったからですが、結果として除外されたのは40代~50代男性でした。

参加しなかった人の理由を正確につかむことはできませんが、他のイベントの傾向と比較して、年齢層の高い男性はパーティ形式で飲食とトークが中心のイベントに集中しやすいと感じています。

猫と触れ合ったり、一緒にアクティビティをしたりするイベントは、少し面倒くさいイベントです。プロフィールや一問一答ではなく、活動の中から総合的に相手の人柄をつかみ、関係を作っていかなければなりません。お見合いの複数同時セットというより、グループデートに近いシチュエーションなので、ハードルが高いと感じる人もいたかもしれません。

しかし、お付き合いや結婚生活というものは、実際はこのような面倒くさいことの中に存在しているものなのではないでしょうか。

・生き物やコントロールできない出来事への耐性が分かる

婚活当事者にとっての「ペット」や「動物」というフィルターが意味するものは、イベント企画者の観点とは少々違うでしょう。

企画時点で面白かったのは、役所の担当者である男性が「僕は動物よりむしろ無機物の方が好きです」と言ったことです。これは「自分が参加するなら」という観点だったと思います。そんな彼がイベント当日はカメラマンとなり、猫の写真で知られる岩合光昭さんばりの猫写真を量産していたのですが……。

彼の考えとは違うかもしれませんが、筆者の考える「動物」と「無機質」のもっとも大きな違いは「動物はコントロールできない部分が大きい」というところです。動物はじっとしているわけではありませんし、一緒に暮らせばハプニングの連続です。

猫を例に取れば、食べるし、排泄はするし、毛は抜けるし……。さらに、思いもよらない場所に入り込んだり登ったりもすれば、意表をつく場所で爪を研ぎ出したりもします。おまけに、突発的によく吐きます。こちらの意思で日常の秩序を保つことに限界がある存在なのです。

・「結婚後に一緒に暮らせるかどうか」が見えてくる

ペットと暮らせるタイプか暮らせないタイプか。それはどっちが良いとか悪いとかいう問題ではありません。ただ、「静かで清潔な秩序ある暮らし方を好む」タイプの人と「ごたごたして散らかったり汚れたりすることも予期せぬアクシデントが起こることもさほど気にならない」タイプの人は、生活を共にするとお互いに疲れてしまうでしょう。

単に、「動物が好きかどうか」を越えて、例えば「家の清潔度と片付き具合をどの程度まで許容できるか」や「インテリアやライフスタイルのこだわりをどこまで貫きたいか」、「生活のペースやスケジュールをどの程度まで動かせるか」といった、生活の擦り合わせの度合いにかかわってきます。

擦り合わせは可能ですし、多かれ少なかれ必要になるのですが、結婚生活では「趣味が合う」以上に「一緒に生活してストレスがない」ことの方が後々効いてくるものです。

児童文学ですが、『イグアナくんのおじゃまな毎日』(佐藤多佳子、中央公論新社)は、思いがけず大イグアナを飼う羽目になった一家の翻弄されっぷりが生き生きと描かれていて、面白い作品です。コントロールできない他者と暮らすということは、こういうことなのだなと思います。ラストに、一家は最高にハッピーな結末に行き着くのですが。

気をつけておきたい落とし穴

ペット,独身,婚活 (写真=Alisa Kolesnikova/Shutterstock.com)

・「動物好きの男」に夢を抱きすぎてはいけない

しかし、「動物好き」ということを人間性の判断基準に使うのは、気をつけたいところです。私たちはつい、動物が好きだといい人だと思いがちですが、そんなことはありません。2016年に全国の自治体が引き取った犬猫のうち、犬は11%、猫は15%が飼い主の持ち込みというデータもあります(環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」)。

また、「好きだが世話はしない」「遊ぶのなら大得意」というタイプもたくさんいます。それは「子供好き」を自認する男性がよいパパになるとは限らない、ということと同じです。「動物好きの男」に夢を抱きすぎるのは、「子供好きの男」に夢を抱きすぎるのと同じです。

・結婚前も結婚後も、ペットの飼い過ぎに注意

「好きだが世話はしない男」の一例になるかもしれませんが、筆者は結婚当時、8匹の猫の世話をほぼ一手に引き受けていました。猫の内訳は、筆者が飼っていた猫が2匹、元夫が飼っていた猫が5匹、結婚後に新たに保護した猫が1匹です。

これだけの猫の世話を日常的にほぼワンオペでこなすのは、実務的なことよりメンタル的なタフさ求められました。元夫が飼っていた猫は避妊手術やワクチン注射もしていませんでしたが、飼育頭数が収入に見合わないという経済的な理由もあったのではとも思います。

筆者は今、3匹の猫を飼っています。このときの経験を思えば、余裕で扱える数ですが、責任を持って世話できるペットの数には限界があります。

ペット好き同士が結婚すれば頭数が増えることもあるでしょうし、自分は平気な数でも相手が耐えられないこともあるでしょう。自分と相手の限度は分かっていたいものです。また、相手が自分の限度をわきまえている人なのかどうかも、見極めたいものです。

・ペットへの向き合い方の不一致が分かれ目になることも

筆者の企画した猫好きイベントでお付き合いをスタートしたカップルは、数回のデートで終わることとなりました。

その理由は「望まずに生まれてしまった子猫に対する考え方の相違」。これを聞いたとき、残念だと思いましたが、致し方ない理由だとも思いました。というのも、女性の方はイベント当日、会場となった保護猫カフェに寄付する猫の餌を持参するほど、愛情深い女性だったからです。

ひとくちに「猫好き」「動物好き」といってもすべてが一致するわけではなく、その一致しない部分が重要なポイントになることもあります。彼女のようなケースや、筆者の元夫のような避妊・去勢への態度、病気や殺処分についての考え方などは、動物の命に関わることなので乗り越えるのは難しいでしょう。

また、「与える餌を選ぶ時、質と価格のバランスをどうとるか」や「完全室内飼いを絶対とするか、外に出すのも愛情と考えるか」なども、些細なようで折り合いどころを見つけるのが難しいポイントだと思います。

結局、これらの考え方の相違は、動物に対する考え方の相違に留まらず、人生全般に及ぶ価値観と信念の相違につながっているような気がするのです。

「ペット」はあなたと相手の価値観を映す鏡

ペット,独身,婚活 (写真=Syda Productions/Shutterstock.com)

筆者はペットを「結婚を妨げるもの」だとは思いません。むしろ「ペット」というファクターでつながることもありますし、相手と自分が結婚後にうまく行くのかどうかを考えるシミュレーションもできると思います。何度も言いますが、婚活や結婚は「ゴールすれば成功」ではなくて、「幸せな生活を送れる相手と出会う」ことが肝心だからです。

そして、もっとも大事なことですが、ペットは生き物です。ペットを飼うということは、その命を一生預かるということです。動物が好きで責任を取れるなら飼えばいいし、そうでないならやめる。「結婚しやすくなるか、しづらくなるか」は、言ってみれば小さなことです。そんなことを気にしない方が、自分と同じように動物が好きな人と出会ったときに、価値観の一致が見え、すんなりと惹き合うのではないでしょうか。

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