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バツイチ女性の再婚が難しい理由は「結婚はもうこりごり」?現代の再婚事情

筆者もバツイチ女性の一人なのですが、回りを見渡しても、離婚する女性が増えている実感があります。

厚生労働省の2017年「人口動態調査」によると、ここ50年の離婚率は、ピークとなる2000年の2.1%を境としてそれ以前と以降で2倍ほどに増加しています。印象としてもそう感じるのは、ひと昔前よりも離婚をオープンにすることに抵抗がなくなってきたからではないでしょうか。バツイチの恋愛や再婚を耳にする機会も増えました。

実際のところ、バツイチ女性の再婚事情はどうなのでしょう。データとエピソードから探ってみました。

バツイチの再婚事情

バツイチ, 再婚 (写真=EpicStockMedia/Shutterstock.com)

「バツイチ男性の結婚は多いような気がするけど、女性はどうなのかな……」と思う人は多いかもしれません。

実際に結婚に至ったカップルの実態を分析していった結果、男女の再婚事情に違いがあることが明らかになった研究をご紹介しましょう。『初婚・再婚別にみた「年の差婚の今」-未婚少子化データ考-変わり行く2人のカタチ』(天野馨南子、ニッセイ基礎研究所2018年)というレポートです。

・妻初婚×夫再婚のパターンが多い

天野さんは日本の未婚化の要因を探るため、あえて成婚カップルに焦点を当て、その実態をデータから調べていきました。すると、50歳時の未婚率=生涯未婚率において男女に2倍近くの差が生まれるという事実に突き当たりました。詳しく見てみると、どの年代でも結婚歴のない未婚者は男性が女性を上回り、年齢が上がる程差が大きくなっていくのです。

その差がどこから生じるのかを突き止めるため、天野さんは成婚カップルにおける初婚と再婚の組み合わせの傾向を分析してみました。初婚と再婚の組み合わせには、

  • Aタイプ:夫が再婚・妻が初婚
  • Bタイプ:妻が再婚・夫が初婚
  • Cタイプ:夫妻ともに再婚
  • Dタイプ:夫妻ともに初婚のカップル

という4パターンが浮かび上がりました。カップルがすべて初婚同士であれば男女の未婚率は同じになりますから、男女の結婚経験に差が出るとすれば、Dを除く3パターンの差です。

A~Cのカップル数を1975年からの40年間の推移で見ていくと、40年間常に、初婚女性と再婚男性が結婚するAタイプがその逆のBタイプを上回ってきたことが分かったのです。

・再婚相手は圧倒的に「自分より若いパートナー」

次に天野さんは、再婚カップルにおける年齢差を分析しています。すると、初婚同士のカップルとは明らかに違う傾向が浮かび上がってきました。

初婚と再婚のカップルでは、再婚者の方が男女に関わらず年上となる割合が高まります。その傾向は、夫が再婚者で初婚の女性と結婚するケースで、特に顕著に表れるのです。再婚男性と初婚女性の組み合わせでは、実にその4割以上で夫が7歳以上年上。また妻のみが再婚者のケースでは、4組に1組が妻が4歳以上年上です。

天野さんはここから、初婚者が再婚者と結婚する場合、次のような傾向があるのではと分析しています。

  1. 初婚女性に関しては伝統的な男性上位婚希望の色合いがより強い(男性に社会的・経済的に頼りたい)
  2. 初婚男性に関しては伝統的な男性上位婚価値観が合わない(女性に社会的経済的に一方的に頼られることに拒否感がある)

女性の再婚が男性の再婚に比べて少ないのは、まだまだ伝統的な男性上位婚の方が座りの良い日本社会の風潮が影響しているのかもしれません。

もっとも、筆者は離婚経験のあるそこそこ年上の男性とばかり親密になる傾向があるのですが、「年の差がある年下女性と付き合う男性はその女性と一緒にいて違和感がないほど子供っぽい」という印象を持っていますので、天野さんとは若干違う解釈もしています。

バツイチ女性の「もう結婚はこりごり」の可能性

バツイチ, 再婚 (写真=nullplus/Shutterstock.com)

では、少し視点を変えて、バツイチ女性側の「気持ち」を想像してみましょう。

・「離婚を望んでいた」は女性が男性の2倍

株式会社リクルートマーケティングパートナーズが2016年に行った「離婚に関する調査2016(リクルートブライダル総研調べ)」という調査があります。全国の20歳~69歳男女2万人(一次調査)、全国20歳~69歳の有配偶者、離婚経験者2千人(二次調査)に、インターネットによるアンケートを実施したものです。

この調査によると、離婚した時に夫婦のどちらが離婚を望んでいたかという点については、「自分の方が望んでいた」男性は29.2%、女性は64.4%と、女性が望んでの離婚の方が2倍以上多いという結果になりました。

・離婚理由に見られる「結婚生活への失望」

さらに、離婚理由を見てみます。男女とも最も多い理由は「価値観の違い」ですが、原因が一方にあるもの、つまり「どっちも悪い訳ではなく致し方なかった離婚」ではない離婚に注目すると、男女で別の傾向が見えてきます。

男性より女性に多かった回答を抜き出すと、次のようなものです。

【相手が】育児に協力的ではない(-23.8ポイント)
【相手が】家事に協力的ではない(-20.4ポイント)
【相手の】借金(-21.2ポイント)
【相手の】モラルハラスメント(-19.0ポイント)
【相手の】DV、暴力(-18.8ポイント)
【相手の】浮気(-10.6ポイント)

一方、女性より男性に多い回答は次のようなものです。

【あなたの】借金(7.0ポイント)
【あなたの】DV、暴力(1.8ポイント)
【あなたが】家事に協力的でない(1.4ポイント)
【あなたの】浮気(1.4ポイント)
【あなたが】育児に協力的でない(1.0ポイント)
【あなたの】モラルハラスメント(0.6ポイント)

( )内は男性と女性の回答割合の差です。男性の値から女性の値を引いているため、女性の方が多いものはマイナスの数値になり、差が大きいほど数字が大きくなります。結婚したけれども続けていける相手ではなかったと判断して、離婚に踏み切る女性の姿がうかがえます。

また、筆者の実感を含め、離婚経験のある女性からよく聞かれる言葉が「結婚してみないと分からなかった」。バツイチ女性が相手選びに慎重になるというより、再婚それ自体に慎重になったとしても、それほど不思議はないのかもしれません。

バツイチ女性はなぜ再婚が少ない?

バツイチ, 再婚 (写真=bokan/Shutterstock.com)

もう一つ、バツイチ女性が再婚をためらう理由として考えられるのが、子供の存在です。

・離婚して子供を引き取るのは女性の方が多い

厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によると、20歳未満の未婚の子を持つひとり親世帯で、離別による母子家庭は1802世帯、父子家庭は383世帯。離婚したカップルの8割で、女性側が子供を引き取っていることが分かります。

・シングルマザーの葛藤とためらい

子供を持つシングル親が再婚を考える時、さまざまな悩みや葛藤を持つことは想像に難くないでしょう。子供の気持ちや家族関係が複雑になること、ステップファミリーの信頼構築の仕方。女性であれば、戸籍や姓の変更に悩むことも少なくありません。

また、娘がいる場合、「再婚相手」という異性の存在の難しさもあるでしょう。娘がいるシングルマザーの友人がいますが、彼女は再婚について「娘もそろそろ思春期だし、この時期に他人の男の人が家族に加わるのはどうなのかなと思って。もし再婚するとしても、もっとずっと先のことかな」という気持ちを聞かせてくれました。

親子、夫婦、家族。再婚はそれらの関係がセットで自動的に出来上がるものではないですから、子供を持つシングル女性のためらいは、筆者にもすんなり理解できます。

それでも再婚を選んだ女性たち

バツイチ, 再婚 (写真=Tatevosian Yana/Shutterstock.com)

しかし、離婚を経験した女性が生涯シングルを選択するという訳でもありません。再婚という道を選んだ女性たちのストーリーに目を向けてみましょう。2冊の本が伝えてくれる姿です。

・子供のいないケース

80人を超える「晩婚さん」への取材を通してまとめられた、晩婚時代の幸せな結婚の指南書『人は死ぬまで結婚できる-晩婚時代の幸せのつかみ方』(大友冬洋、講談社2018年)から、2度目の結婚で安らぎを手に入れた女性の例をご紹介しましょう。こちらは子供のいないケースです。

忍耐を強いられた10年の結婚生活を経て35歳で離婚したゆかりさん(仮名)は、離婚後、仕事と趣味に打ち込みました。2年後、趣味の変化をきっかけにして「次のステージに行こうかな」という気持ちが生まれます。周囲の友人の応援やアドバイスに支えられて婚活をスタートし、39歳で再婚。

現在の夫とはお互いの求めること、求めなくてもいいことがかみ合い、感謝し合える関係。心地よい共同生活を築いています。

・子供がいるケース

次にご紹介するのは子供を伴い再婚したケース。実業家の川崎貴子さんが若い女性へ叱咤激励のメッセージを送る『愛は技術-何度失敗しても女は幸せになれる。』(川崎貴子、KKベストセラーズ2015年)から、ご本人の体験談です。

同じくベンチャー企業経営者であった前夫と離婚した川崎さん。同じ失敗を繰り返したくないと思った彼女は、離婚の経緯や彼女の人となりをよく知る友人たちに、自分がどんな男性と合うのかアドバイスを請います。その結果「クリエイティブ系」「アート系」という断言を得て、その後偶然出会ったダンサーの男性とお付き合いをスタートすることになりました。

離婚当時、川崎さんには1歳になる娘がいましたが、彼は27歳から開始した結婚生活で父として主夫として奮闘してくれ、今では妻と2人の娘、妻の母という4人の同居女性の愛と信頼を一身に受ける存在に。

川崎さんはキャリア女性に結婚相手として超年下男性をおすすめしています。同著では超年下夫と幸せな結婚生活を送るコツも説いているので、年下男性もアリ、と思ったらぜひ本を読んでみましょう。

・子供の独立後に再婚したケース

最後に、子供が独立し人生の晩年を迎えてから新しいパートナーと歩み出したケースをご紹介しましょう。最初の例と同じく『人は死ぬまで結婚できる』からのご紹介です。

「シニア婚」と言ってもよい再婚をした55歳の恭子さん(仮名)。彼女は長い別居生活の末に46歳で離婚しました。その時一人娘は中学1年生。再婚も恋愛も頭になく1人で娘を育て上げた彼女は、娘の大学入学を迎えてふとした寂しさを覚えます。

娘の後押しもあって婚活を始めた彼女は、同じく娘の成人後に離婚を決めた男性と出会い婚約することに。彼は60歳。人生の後半戦を共に楽しむ伴侶を得た2人は、娘同士も意気投合し、幸せな生活を送っています。

「人生の後半戦を誰と一緒に生きるか」。この方向に意識を向けることは、筆者は再婚に限らず40代50代になってからの結婚を希望する人にとって、大事な気持ちの切り替え方であり希望を見出す道なのでは、と思っています。

再婚したい気持ちになった時が、再婚を考える時

バツイチ, 再婚 (写真=Mckyartstudio/Shutterstock.com)

最初にレポートをご紹介した天野さんによると、現在すでに結婚するカップルの4組に1組は再婚者を含むカップルなのだとか。ひと昔前そう思われていたように、離婚は人生の終わりでもないし、履歴書や戸籍の汚点でもありません。私たちは結婚に失敗してもいいし、再度トライしてもいいのです。

ご紹介した再婚女性の3つのケースでは、幸せな再婚に至ったのは、自分のまた結婚したいという気持ちが自然に生じるのを待ちそれに素直に従ったことと、子供を含め周囲の応援やサポートが後押ししてくれたからだと思います。

筆者は、人生は思ったより長いと考えています。再婚すべきかすべきでないか、いつすべきなのか、それらに心を迷わすよりも、自分が自然に再婚したいと思えた時、それがあなたの再婚する時なのではないでしょうか。自分の気持ちを見守る時間は、人生の中で十分にあると思いますよ。

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