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キスで虫歯はうつるの?歯科医に聞く「大人のオーラルケアの方法」9選

1:キスで虫歯はうつるの?

「キスで虫歯がうつる」という噂を耳にしたことはありますか?

『Menjoy!』の過去記事「キス病ってナニ…!? 歯科医師が教える“キスによる病気リスク”2つ」でも紹介しましたが、キスによって虫歯がうつるリスクはあるんです。これには、ショックを感じた人も多いかもしれません……!

 

2:歯科医に聞く!キスで虫歯はうつるの?

そこで、もう少し詳しい実情を、上記の記事でもコメントをいただいた、医療法人社団福寿会理事長の鷲見隆仁歯科医師の話をもとに紹介します。

(1)赤ちゃんのご飯をママがフーフーして虫歯菌がうつる?

鷲見先生:「虫歯は菌が原因で発生するものですが、そのメカニズムはとても複雑。一概に虫歯菌だけが悪いわけではなく、歯および唾液など、もともとの体の免疫機能や、食べ物(特にそれに含まれる糖質)、さらには時間が深く関係して、虫歯ができます。

虫歯菌の中で、最も病原性が強いのはミュータンス菌です。もともと歯が生える前の赤ちゃんには、その虫歯菌もゼロ。それが最初の乳歯が生えたあとに外部から伝播され、かなりの頻度で早期に定着すると言われています」

“フーフー”によって「うつる」とも「うつらない」とも言い切れないものの、ミュータンス菌が、唾液などを通じて赤ちゃんの口内に入ってしまい、それが原因で虫歯になる可能性は考えられるということのようです。

(2)虫歯菌がうつるのは何歳まで?

鷲見先生:「ミュータンス菌は、乳歯が生えたあとに外部から伝播されるとお話ししましたが、多くは、その離乳期に母親から伝播して定着します。3才を過ぎるころになると、保菌者率が急上昇すると言われています。

またこの菌は、糖質を餌にして、歯の表面にネバネバした膜をつくります。その膜の中で虫歯菌が産生する酸により、歯が溶けてしまい、虫歯となっていきます」

つまり、虫歯菌が感染しやすい時期というのがあるというだけで、「●歳以降なら、絶対にうつらない」という話ではないようですね。

(3)虫歯菌は大人でもうつるの?

ただし、大人になると虫歯がうつりにくくなるいう説もあるようです。

鷲見先生:「そもそも虫歯菌があるからといって、必ず虫歯になるわけではありません。よってキスなどによって虫歯菌がうつってしまったとしても、100%虫歯になるわけではありませんし、パートナーの口内に定着しなければ、菌がうつったとしても一時的なものになることが予想されます。

さらに、大人になると口の中にはすでに虫歯菌が存在し、その虫歯菌があとからやってきた菌の繁殖を防いでくれる働きもあります。

したがって、虫歯菌の侵入は考えられる話ではありますが、それによって虫歯を発症する可能性は低くなるということです」

(4)虫歯菌を死滅させるには?

鷲見先生:「口の中に虫歯菌がもしゼロであれば、理論的には虫歯は発生しません。しかしゼロにすることはとても困難です。しかし適切なオーラルケアをしっかり行うことで、減らすことが可能です。

個人で普段の生活の中でできるケアと、歯医者さんでしてもらう専門的なケアの両方を行うことで、虫歯菌の殺菌・消毒に努めましょう」

 

3:虫歯だからキスしたくない?大人のオーラルケアの方法5選

鷲見先生の話によると、虫歯の「ある」「ない」にかかわらず、オーラルケアは大事。恋人とキスすることを考えるなら、なおさら気を使わないといけません。そこでここからは、大人が実践すべきオーラルケアを5選紹介します。

(1)食後の歯磨き

食後には、口臭予防の観点からも歯磨きをするのがエチケット! キスしたときに、食べ物による口臭を感じさせることも防ぎやすくなります。

(2)マウスウォッシュ

口臭予防や口腔内の殺菌効果も狙える「マウスウォッシュ」も、大人のオーラルケアにはマスト。

デートの日、出かける前に手軽に口臭ケアをできるのはもちろん、携帯タイプを持ち歩けば、出先のトイレで口臭対策をすることもできます。

(3)舌磨き

舌磨きを習慣にすると、口腔内を清潔に保てるメリットが期待できるほか、口臭予防にも効果があると言われています。

(4)デンタルフロス

歯ブラシでは届かない歯の間や歯間下の歯ぐきに付いた歯垢をとりのぞくのがフロス。プラーク(歯垢)ケアの定番としても知られる「デンタルフロス」は、歯肉病の予防ケアとしても定番。

歯ブラシでのブラッシングに加えて、毎日のオーラルケアに取り入れるといいと言われます。

(5)キシリトールガム

虫歯予防効果があると言われている「キシリトール」配合のガム。プラーク中のミュータンス菌を減少させ、虫歯の原因となる酸がつくらせない働きをすると言われています。

手軽なので、大人のオーラルケアにぴったりのアイテムです。

 

4:キスの予定があってもなくても虫歯予防は大事

キスの予定があってもなくても、虫歯予防は大事です。

「虫歯なんて、あって当たり前なんだから」と言ってオーラルケアを怠っていると、いずれはキスもできないほどの虫歯になってしまうことも。

オーラルケアを面倒がらずにしっかり行うことは、大人のエチケットとしてはマストと言えるでしょう。

 

取材協力

鷲見隆仁(すみ たかひと)

医療法人社団福寿会『鷲見医院』理事長。歯科医師。