シゴト・オトコ・キレイ-オンナ目線のキュレーションサイト

めまいを緩和するセルフケア「ツボ押しヨガ」2つ【鍼灸師が教える】

日々の気温や気圧の変化、また、多忙な仕事やのストレスなどでめまいに悩まされる女性は多いようです。そこで、鍼灸師で理学療法士、またプロトレーナーでもある仲川豊基さんに、めまいの予防や緩和に作用するツボと、そのツボを刺激しながらのヨガの方法を教えてもらいました。

頭痛、首・肩こり、冷えを改善し、めまいを緩和する

はじめに仲川さんは、めまいの原因について、
「体質や体格、生活習慣などによって多様です。何らかの病気ではない場合は、血流が滞っている、肩や首がこっている、冷え、睡眠不足、ストレス、疲労、気圧や気候の寒暖差による血圧の変動などが考えられます。セルフケアとしては、睡眠と食事を充足させて休養をとりながら、血流を促して筋肉のコリをほぐすことでしょう。そこで、これらの不調によるめまいを緩和するツボを覚えておきましょう。また、ヨガのポーズと合わせてそのツボ刺激をすると、相乗の作用が得られるでしょう」と話します。
 
ではさっそく、仲川さんにレクチャーしてもらいましょう。

(1)ツボ「翳風(えいふう)」刺激&「ラクダ」のポーズ

「翳風」というツボは耳の後ろにあり、「翳」には退ける、「風」は風邪をあらわし、風邪を防ぐという意味合いがあります。刺激をすると頭、耳、肩への血流がアップし、めまいのほか、顔のむくみや頭痛、肩こり、耳鳴りの改善に働きます。

ヨガの「ラクダのポーズ」では頭と上半身の血流が促され、首の緊張がほぐれてめまいの緩和に作用します。また、頭痛や肩こり、猫背の改善にも期待ができます。

<ツボ「翳風」の位置>

181103_ウートヒ_めまい_仲川氏01

耳たぶのうしろの骨のくぼみ。左右にあります。斜め上や前後左右に向けて、自分にとって響く方向に軽く、ひとさし指となか指をそろえて押しましょう。

181103_ウートヒ_めまい_仲川氏02

①床に膝(ひざ)立ちをします。膝は骨盤程度の幅に開きましょう。

②両方の手のひとさし指となか指で左右の「翳風」のツボを刺激します。

③ ②のまま、目線を天井に向けながら、上半身を腰から後ろに反らします。3~5秒をキープしましょう。

④ ①の姿勢に戻りますが、その際、あごを引いて目線を正面に向けるように頭を戻してから、上半身をゆっくりと起こしましょう。

⑤ひと呼吸おいてから、2・3回くり返します。

(2)ツボ「太渓(たいけい)」刺激&「ピラミッド」のポーズ

「太渓」は足のくるぶしのすぐそばにあるツボです。「太」は大きい、「渓」は渓谷のようなくぼみを意味し、刺激をすると、全身の血流を促進する、また水分の代謝や不安感を促す特効ツボと言われ、めまい、足腰の冷え、頭重感や頭痛を緩和します。

ヨガの「ピラミッドのポーズ」は、頭を下に向けるので、脳への血流を促して頭痛や肩こりによいことで知られています。頭がスッキリとしてめまいの改善、首や肩、背中の緊張の緩和、猫背の改善に期待ができます。

<ツボ「太渓」の位置>

181103_ウートヒ_めまい_仲川氏03

足の内くるぶしのもっとも高い部分とアキレス腱の間のへこんだ部分。左右にあります。手で足首を握るようにして持ち、おや指で軽く押します。

181103_ウートヒ_めまい_仲川氏04

①両方の足を大きく開いて立ち、腰に両方の手を添えましょう。

②鼻から息を吐きながら、背筋を伸ばしたまま上半身を前にゆっくりと倒します。腹筋に少し力を入れ、腰から前へ折るイメージで行いましょう。

③両方の手で左右それぞれの足首をつかんで、おや指で「太渓」を刺激します。おしりを天井に伸ばすように、また頭を足の間に入れるように意識をしてポージングをとると、首や背中、ふとももの裏が気持ちよく伸びていると感じるでしょう。その状態で、自然な呼吸で10~20秒をキープします。

④ ①の姿勢に戻りますが、急に頭を上げるとくらっとすることがあるので、おなかからそっと持ち上げて、頭はゆっくりと最後に起こします。足首から手を離し、両方の手を、すね、膝、ふとももとだんだんと上にスライドしながら、おなかに力を入れて背筋を伸ばし、おなかから上げるように意識をしましょう。次に足を閉じて立ちます。

⑤ひと呼吸して少し休憩したら、2・3回くり返しましょう。

さらに仲川さんは、これらの「ツボ押しヨガ」を行うタイミングや回数について、こうアドバイスをします。

「めまいや頭痛の予防として、(1)と(2)を通して行って1セットとして、起床時や寝る前に1セットずつ行ってみてください。また、デスクワーク中には、ツボ刺激だけでも行うと、めまいの予防や気分のリフレッシュになるでしょう。

ただし、めまいがひどくて気になるときは、何らかの病気が隠されていることがありますので、早めに内科や耳鼻咽喉科などの医療機関を受診してください」

実践してみると、血流がよくなったからか頭だけではなく全身が軽くなって、また腰や背中、足の後ろ側が伸びて姿勢が正されたように感じます。「耳たぶのうしろ」と「足の内くるぶしのすぐ横」のくぼみの2つのツボを覚えておき、朝晩はヨガもセットで行って継続したいものです。

(取材・文 藤井 空/ ユンブル)