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かたすの意味わかりますか?「かたす」の言い換えと意外な東京の方言一覧

1:かたすは東京(関東)の方言って知ってましたか?

「かたす」って言葉はどんな意味か知っていますか? まずは辞書で見てみましょう。

かた・す【片す】

他の場所へ移す。散らかっている物を整理する。かたづける。

〈出典:デジタル大辞泉/小学館〉

筆者はこれを日常的に使っていますが、周囲では使ってる人は少ないようです。

これは「首都圏方言」ともいわれる、関東の方言の一種で、関東地方において標準語だけを話していると、すべてが標準語のように感じてしまって気づきにくいのですが、関西など、他地域の人からすると「どんな意味?」「片付けるを崩しているの?」と思われてしまうかもしれません。

 

 

2:なおす、しまう…かたすの他の方言や言い方5つ

それでは今度、「かたす」の他の言い方をご紹介しましょう。『最新ひと目でわかる全国方言一覧辞典(江端義夫/加藤正信/本堂寛編)』(学習研究社)でいろいろな言い回しを調べてみました。

(1)なおす

上述の辞典によれば、大阪や兵庫、奈良、和歌山といった関西地域だけでなく、福岡や佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島といった九州地方でも使われる方言のようです。

(2)しまう

こちらも上述の辞典によると、群馬や石川、岐阜、愛知、三重と、使われる地域の数はそこまで多くはないですが、いろいろなところに広がっている印象を受けます。

(3)とろける

北海道や青森などでは「トロケル」といったりもするのだそう。また、鳥取では「トロク」、岩手では「トノゲル」という言い方をするようです。

(4)かたづける

「片付ける」は標準語として定着していますが、上述の辞典によると、使っている地域も、宮城や福島、千葉、神奈川、新潟、長野、京都、岡山、愛媛、宮崎など広範囲にわたっているそうです。

(5)その他

「片付ける」という意味で変わった言い方をする方言を調べてみました。すると、たくさんありました。山形は「スマウ」で福井は「シマツシル」、広島「トラゲル」、山口「ノケル」、高知「クルメル」、沖縄「スジミーン」、「カタジキーン」というようです。

こうして見比べてみると面白いですね。

 

3:実はこれも…意外と多い東京の方言5つ

今度は「かたす」以外の意外な東京や関東の方言をご紹介します。

(1)トーナス

「トーナス」と聞いてなんだかわかる人は、東京に慣れ親しんだ人でしょう。これは「かぼちゃ」のこと。イメージとしては「冬茄子」です。他県の方言では「ナンキン」であったり、「ボーフラ」といった言い方になるそうです。

(2)オッカナイ

「恐ろしい」という意味で「オッカナイ」という言い方を聞いたことありませんか? 実はこれも東京弁のようです。上述の辞典で調べてみると、主に東京、神奈川、長野などで使われているようです。

「恐ろしい」の別の方言としては、広島の「イビセー」や鳥取の「オトロシー」「キョートイ」などがあります。熊本では「エスカ」や「エジー」といったりするそう。

(3)ショッパイ

塩辛いものを食べたときに「ショッパイ」という人を見かけたことはありませんか。筆者もたまに使っていますが、これも東京弁のようですね。「塩っぽい」がなまったイメージでしょうか。上述の辞典によれば、共通語の「シオカライ」という言葉は関東地方ではあまり使われず、九州や近畿地方で使われているのだとか。

ちなみに高知では「シオハイ」、島根では「ソカライ」、石川や福井では「クドイ」といったりするそう。

(4)ニューバイ

梅雨を表す言葉で「ニューバイ」を聞いたことありますか? 「入梅」と書き、共通語としては梅雨の季節に入ることを表しますよね。でも、『滅びゆく日本の方言(佐藤亮一著)』(新日本出版社)によると、東日本では「今年のニューバイは長い」というように梅雨の期間を表す言葉としても使われているそうです。

そのほか梅雨を表す方言を一部ご紹介すると、「ナガアメ」や「ナガメ」。これは漢字の長雨のイメージがあり、理解しやすいですよね。「ツイリ」は梅雨入りが短くなったのかもしれません。

「ナガシ」という言い方もあるようですが、長い…「シ」はなんでしょう? あた、語源が水だろうなと想像させる「サンズイ」という言い方もありました。

(5)アメンボー

「アメンボー」と聞いたら、何を思い浮かべますか? 夏の季節に水たまりの上をスイスイと移動している昆虫を思い浮かべた人が多いのでは? 実はこれ「つらら」を表す方言なんです。東京を含む関東地域一帯と山梨、長野で使われているのだとか。「雨の棒」ということなんでしょうね。これも『滅びゆく日本の方言』にそう記述がありました。

ちなみに「つらら」の他の地域の方言としては、「タルヒ」や「ボーダレ」、「カネコーリ」などもあるそうです。

 

4:まとめ

今回、東京弁を調べてみましたが、思った以上にたくさんあることが分かりました。

東京で使われる方言として江戸言葉などを思い浮かべる人もいることでしょう。落語などを聞いていると耳にすることもありますよね。ちなみに筆者のおすすめの古典演目は「死神」です。クールな怪談話で、面白いんですよ。そんな落語から、普段使っている言葉に思いを馳せてみるのも楽しいかもしれません。