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【アラサー独女コラム】正月に帰省したら親に「この家に住まない?」と空き家を見せられたでござる


独身アラサー女子がいよいよ30歳を目前にすると、こんなにも世界は変わるのでしょうか?

周りの友達は結婚、妊娠、出産、家を建て、立派なお母さん・お父さんになる人がどんどん増えてきました。特に田舎はこういうのが早くて、もうタイムスリップでもしたのかなって気持ちにもなります。

だけど私は焦らなかった。なぜならうちの両親は「結婚しないで東京でどんどん働けよ!」と小さい頃から言い続けてくれたから。

しかし、年々感じていたのです。両親の思考が変化してきているな、と。帰省するたびに「めっちゃ孫ほしいオーラ」と「近くに住んでほしいオーラ」のオラオラ状態を感じて、どっと疲れている自分がいるな、と。

そしてこの年始に、事件が起きました。

【空き家が用意されている!】

毎年恒例の初詣に行くべく、両親の運転する車で移動。しかし、なぜだかいつものルートとは違う。そして到着したのは……神社でもなく、寺でもなく、一軒の空き家でした。「ここに…住んでみないか」と父がポツリ。

えぇーーー! た、たしかに住みたくなるような良い家でした。大きな庭があり、南アルプスや川が見えるという、東京とは違う自然豊かな環境。知り合いの社長さんが住んでいた家とのことで、豪邸ではないけど、歴史ある雰囲気の立派な家です。

……だけど私は東京で頑張っているんだけどなぁ。それじゃダメかなぁ。

「どう?」という両親からの言葉を受け流し、近くに住んでほしいオーラを背中に感じつつ、しずかに車に乗り込みました。

【知らない家族に話しかける父】

お正月は、大所帯の家族連れがあちこちで賑やかに移動している様子をよく見かけます。こちらは両親とアラサーの娘のたった3人。比べると静かです。すると父が「いいね、賑やかで楽しそうだね」と私ではなく、知らない子供たちに話しかけているではありませんか。

えぇーーーーー!(子供ガン無視かよ!) おそるおそる両親に「ま、孫ほしいの?」と聞いてみると「そりゃ…ねぇ。あんたもそろそろ」と私と目をそらし小さく笑いました。なんだこのプレッシャー。受験生の時よりも恐ろしい重圧を感じるんですけど。

【「ただいま」と言える場所があるだけ幸せだけど】

とはいっても、「ただいま」と帰れる故郷があることに感謝しています。両親にもとーっても感謝しています。愛しています。

だけど年々「両親の理想」と「自分の現実」に大きな溝を感じ、自分でもどうしたらいいかわからないのです。本当にどうしたらいいのだろう。

お正月は家族で過ごすのが大好きだったけど、見えないオーラと共に過ごすようになってから、家族の風景が少し変わりました。これも大人になって見えてくる新しい世界なのでしょうか?

とりあえず、何も変わらない実家の老猫のひたいの匂いを嗅ぎ、昔を思い出しつつ現実逃避するほかなかったのでした。

撮影・コラム=百村モモ (c)Pouch