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「チャーリーショック」から考える!日本の職場が抱えているHIV事情

アメリカ人の俳優、チャーリー・シーンさんが自身のHIV感染を告白し、衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか? ここ数年は破天荒な行動ばかり注目されていましたが、そんな彼でさえ「HIV患者である」とはカミングアウトしにくい風潮がアメリカにもあることは否めません。

一方、日本では累積のHIV感染者数は増加し続けています。「彼氏の元カノの元カレを知っていますか?」という数年前の公共広告機構のCMを覚えている方もいるかもしれませんが、パートナーを持つ女性にとって、HIVウイルスは、決して日常からかけ離れた存在ではないのです。

12月1日の“世界エイズデー”を控え、もしHIVに感染したらこれまで通り仕事ができるのか、そして生活していけるのかあらためて考えてみませんか?

 

■20~40代働き盛りの世代が危ない

日本では、HIV感染者が増加の一途。東京都福祉保健局の資料によれば、毎年新たに1,000人~1,500人の患者がHIVウイルスに感染しています。主な感染者は、20~40代の働き盛りの世代。

「感染したら普通の生活を送ることができないの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、多くの患者が仕事を続けています。

 

■HIV感染者の7割が仕事を持っている

現在、HIV陽性者の73%が仕事を持っており、90%が週5日、76%が週35時間以上働いているとのことで、エイズが発症していなければ、これまでと比較して劇的に生活が変化することはないようです。

HIV感染症の治療法としては、1~3か月に一度、医療機関を受診し、医師の診察と血液検査を受け、1日1~2回の薬の服用によってウイルスの増殖を抑える方法がとられています。エイズの発症をできるだけ遅らせることが肝心です。

 

■職場にカミングアウトする? しない?

東京都福祉保健局の資料からは、HIV感染者が職場に告白することに迷いを感じている実態が見えてきます。

思い切ってカミングアウトした人の中には、人事担当者や上司の知識不足により、閑職に追いやられたり、明らかな差別に遭ったり苦しい体験をした方もいる模様です。

万が一、職を失った場合、今後の生活費や治療費のねん出ができなくなるため、職場には秘密にし続けている就労者もなかにはいるといいます。

HIVウィルスは、職場の備品やトイレの共用、宴会で同じ料理をシェアするといった職務上のコミュニケーションで感染することはないため、社員の重要な個人情報となります。

よって、人事担当者や直属の上司以外に伝えたくないという場合、“守秘義務”を求めることができます。一方で、「カミングアウトすることでかえって安心して働ける」という人もいるようです。

 

以上、HIVと仕事についてお届けしてきましたが、いかがでしょうか。

日本で少しずつ“エイズ”の存在が知られつつあった1990年代初頭、当時アメリカの人気バスケットボール選手のマジック・ジョンソンが“HIV感染”を告白したことは、日本でも大きなニュースになりました。彼は、20年以上経った今、薬でエイズの発症を抑え続け、現在もなお実業家として活躍している様子です。

現在の医療ではまだ、HIV感染症を完治させることとはできませんが、世界各国で研究が盛んに行なわれ、さまざまな薬が開発され、飲み方や組み合わせ方も年々変化しているといいます。

“わからないこと”が“不安や差別”につながらぬよう、社内で正しい知識を共有し合うことが大切かもしれませんね。

 

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