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「お名前を頂戴できますか?」この言い方は正しい? それとも…

相手に失礼のないように心がけたい、仕事中の言葉遣い。今回は名前を確認したいときの「お名前を頂戴できますか」。この表現は正しい? 誤り?

「お名前を頂戴できますでしょうか?」は正しい表現??

電話で相手のお名前を確認したい時や、会合の受付で出席者に名前の記入をお願いしたい時などに耳にする「お名前を頂戴できますでしょうか」

思わず「はい」と名前を答えたくなりますが、ちょっと待って! この表現、ほんとうに正しいの??

◆「お名前」は「頂戴」できる?

相手の名前を知りたいとき、なんて言いますか?「お名前を頂戴できますでしょうか?」が頭に浮かんだ方も多いのではないでしょうか。「お名前を頂戴できますでしょうか?」という表現は、名前に「お」をつけて丁寧にし、「もらう」の謙譲語である「頂戴する」を使っていますので、間違いない表現に思えますね。

しかし、相手の名前は、「頂戴する」つまり「もらう」ものではなく、「聞く」ものなんですね。そのため、正しくは「聞く」の謙譲語を使った表現の「お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」や「お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」となります。同様に「ご住所(お電話番号)を頂戴できますでしょうか?」も、もらうのではなく聞く、なので誤り。

なお、名刺はもらうものなので、「お名刺を頂戴できますでしょうか?」は、正しい表現です。お名前とお名刺が似ていたから「お名前を頂戴できますでしょうか?」が正しい表現と勘違いされてしまったのかもしれませんね。

名刺交換
(c)Shutterstock.com

◆「お名前様頂けますか?」

お名前を伺う際に、「お名前様頂けますか」とおっしゃる方もいます。さらに仰々しく、相手を敬った表現のように思えますね。しかし、「お名前様」は「お」に加えて「様」もつけた二重敬語であり、「名前」という人格がないものに「様」をつけている点でも間違っています

また、「頂けますか」も「頂戴できますか」と同様に「もらう」という意味なので、やっぱりこの表現も間違いなんです。

◆「恐れ入りますが」「差し支えなければ」をつけると尚良し

尚良し
(c)Shutterstock.com

今回のまとめです。

・名前を聞く場合…
お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?
お名前を伺えますか?

・名刺をもらう場合…
お名刺を頂戴できますでしょうか?

名前を聞き取れず、もう一度聞きたい場合、もう少し謙遜した言い方をしたい場合…
恐れ入りますが、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?
差し支えなれば、お名前を教えていただけますでしょうか?

ビジネスの場において、相手にお名前を伺う機会は、よくあります。だからこそ、失礼のないように表現には気をつけたいですね。

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