シゴト・オトコ・キレイ-オンナ目線のキュレーションサイト

子どもの習い事に…将棋教室がアツい!入門編の「どうぶつしょうぎ」も人気です

大切なのは子どもが自主的にハマるかどうか


大石さん(上写真)は、何より大切なのは「子どもが将棋に興味をもつかどうか」だと話します。

「子どもが楽しくないのに、無理にやらせても伸びません。何より大切なのは、子どもがキラキラといい顔をしているかどうか。勝つために考えることが楽しくなると、自然と夢中になってハマっていくはずです。特に、もともと思考することが好きな子が、将棋に魅力を感じて没頭する傾向が強くあるように感じます。

将棋を始めるのに年齢は関係ありませんが、なかでもおすすめなのは5〜7才頃。5才頃には将棋のルールを理解できるようになり、そのおもしろさを純粋に楽しめます。さらに小さい頃から始めた方が、将棋から得られる思考力や決断力を柔軟に身に付けて吸収することができ、将棋が強くなる傾向に」

まずは、将棋のルールを覚えること。両親や祖父母などに将棋を指せる人がいたら、身近な人が楽しく教えることから始めてみてください。それで興味をもったら将棋教室など、いろいろな人たちと対戦できる場を探してあげるとよいですね!

『どうぶつしょうぎ』から始めてみよう!

最近、知育玩具として人気なのが『どうぶつしょうぎ』。これは、将棋を簡略化したもので、3マス×4マスの小さな盤面で、可愛い動物の駒を使って遊ぶ子ども用将棋です。

女流棋士の北尾まどかさんと藤田麻衣子さんが考案し、保育園や児童館で子どもたちに大人気! 将棋に精通する大石さんも、「大人もハマる!」とそのクオリティーに太鼓判を押しています。

「ライオンは王将、きりんは飛車、ぞうは角行、ひよこは歩兵と、動物の駒は通常の将棋の駒の動きを簡略化したものになっています。これを使えば、子どもでも自然とルールを覚えることができるんですね。

たった3マス×4マスの盤面ですが、これが子ども騙しではなく、実に奥が深い。私も編集部で『どうぶつしょうぎ』を同僚と指すことがあるんですが、将棋に慣れた大人同士が本気で対戦すると、1ゲームで10〜15分は続きます。本質や考え方は本物の将棋と一緒なので、将棋を指すのと同様に脳を刺激する効果もありますね」

動物のイラストが可愛い木製の駒は、積み木のように温もりがあって愛らしく、子どもの小さな手にもしっくり馴染みます。まずは『どうぶつしょうぎ』から将棋の世界に触れてみるのもおすすめです。

子どもが笑顔で楽しめる教室選びを


学習塾よりも通わせやすいお稽古ごととして人気の将棋教室ですが、どのように選ぶとよいのでしょうか?

「教室の特性はさまざまです。一流のプロ棋士が教えてくれる、日本将棋連盟が開催している子ども用将棋教室などもあります。地域のカルチャー教室などは、大人たちに混じって参加でき、費用も手頃なものが多いです。何より大事なのは、子どもが楽しんで自主的に通いたいと思うかどうか。そこを見極めてあげてください」

最後に大石さんは、こう語ります。

「今、子ども達の間で流行っているスマホゲームやカードゲームは、もしかしたら何十年後にはなくなっているかもしれない。でも、将棋は、決してこれからもなくならない日本の文化です。将棋を指せることは、大人になっても日本人としての豊かな嗜みになるはず。ぜひ、子ども達の可能性を今から伸ばしてあげてください」

 

過去記事「将棋専門サイトの編集長が語る!子どもに“将棋”をさせるメリット」や「将棋専門サイトの編集長が語る!子どもが将棋をすることで身につく力」でお伝えしたように、将棋には知育面でたくさんのメリットがありますが、何より大切なのは、子どもたちが自分から楽しんで将棋に夢中になれること。

ひとつの盤を通じて、泣いたり、笑ったりしながら成長していく子どもたちを、ぜひ応援してあげてくださいね。


【取材協力】

大石祐輝(おおいし・ゆうき)・・・プロ将棋界情報や上達講座など、将棋にまつわるさまざまな情報を発信するWEB媒体『将棋情報局』編集長。将棋・囲碁の書籍編集部を経て現職。

『将棋情報局』

https://book.mynavi.jp/shogi/

 

【参考】

きたお まどか、ふじた まいこ(2016)『新装版どうぶつしょうぎ』(小学館)

 

取材・文/岸綾香