皆さんは、子どもの給食の献立表を毎月ちゃんと見ていますか? 献立表は、管理栄養士が様々な計算のもとに作成しているので、ためになる情報がたくさんつまっています。そんな献立表をちゃんと見ていないのは、勿体無い!
今回は、管理栄養士の視点から、給食の献立表がいかに重要なものかをお話ししていきます。

そもそも給食の献立表の存在を知らない人も!

月に一度、1カ月間の給食の献立表が学校や幼稚園、保育園から配布されますが、目を通せていますか?

『WooRis』が、子どものいる女性369人にアンケート調査を実施し、「学校や園から毎月配布される“給食献立表”を知っていますか?」と質問したところ、59.9%の方が「知っている」と答えました。

6割のお母さんが知っている反面、驚くべきは4割のお母さんが知らないということ。

さらに、給食の献立表を「知っている」と答えた人の中でも、「毎日チェックしている」と回答した人はわずか24.9%。「たまに見る」という人が一番多く44.3%、「全く見ない」という人も全体の14.9%と、多くの人が給食の献立表をしっかり見ていないことがわかりました。

給食がない教育機関に通う子どもを持つお母さんは仕方がないにしても、給食があるけれども知らない、もしくは見ていないという方は、お子さんの持って帰ってくるプリント類を今一度チェックしてみましょう。

半数の主婦が、給食と夕食のメニューが被った経験あり!

一生懸命に夕食のカレーライスを作っているときに、我が子から「今日の給食もカレーだったのに……」なんて言われた経験はありませんか? 献立をたまにしか見ない筆者は、そんな悲劇が日常的に起こっています。

同アンケートによると、369人中半数近くの168人が「夕食と給食が被った経験がある」と回答。

突然メニューを変えることもなかなかできないため、昼夜のメニューが被って、子どもの栄養面の偏りを招いてしまうことも。こういった悲劇は、給食の献立を毎日チェックすることによって回避できます。

管理栄養士さんに聞く!献立表作りのポイントとは

ついチェックを怠りがちな給食の献立表ですが、その献立表には管理栄養士さんの知識と、食べる子ども達への愛が詰まっています。

佐賀県で給食の献立作成に従事している管理栄養士の山口さんは、

「学校給食の献立を作成するにあたっては、何より子どもたちの栄養面に気を付けています。育ち盛りの子どもたちにとって、栄養をつけることが何よりの仕事ですので、バランスを重視しながら食材を使用するようにしています」

と話します。

山口さんは、バランスのとれた食事が大事だと考えていますが、それは具体的には“主食、副食のバランスの取れた食事”だということ。タンパク質はもちろんのこと、糖質や脂質といった栄養素もバランスよく摂れるように考えられているのです。

また、栄養のバランスだけでなく、献立作成時には様々なことをチェックしているよう。北海道で献立作成に従事している管理栄養士の安藤さんによると、

「1日の予算以内(250円程度)であるかどうか、栄養価基準以内、または1週間トータルで基準に達しているかを考慮します。また、春は山菜、夏は冷たい麺というように、旬の食材をとりいれているか……行事食をとりいれているかといったこともチェックしています」

とのことです。

他にも、1週間で“和食、洋食、中華、パン食、麺類”となるよう、それぞれに曜日が決まっている自治体もあるそうです。そのサイクルをおさえておけば、夕食と給食が被る悲劇を繰り返さずに済みそうですね。

料理が苦手な人こそ献立表を見てほしい!

主婦あるあるですが、朝から「今日の夕飯どうしようかな……」と悩む方も多いでしょう。料理に多くの時間をあてられない人や、そもそも調理が苦手な人は、より献立を考えることが負担に……。

前出した佐賀県の管理栄養士・山口さんは、

「給食の献立を普段の食生活に取り入れてもらいたいですね。献立表にはメニュー名だけでなく、どのような栄養素を含んだ食材を使用しているのかも記しているため、ぜひ親御さんには普段の食事メニューに取り入れていただきたい、そういう意味も込めて作成しています」

と話します。家庭でどんな献立を作ったらいいか、なんの食材を使ったらいいか……と考えるヒントが献立表には詰まっているのですね。

また、北海道の管理栄養士・安藤さんは、“食育”という視点でも献立表を使ってほしいと語ってくれました。

「みんなで食べる給食は、子どもたちにとって楽しみの時間のひとつです。そして給食から、食べること以外にもたくさん学ぶことができます。“家でももう一度食べたい”とリクエストして親子で買い物をして食材選びをすることや、親子で料理して食べることの楽しさを知ると、またそれが食べることの大切さや喜びにも繋がると思います」

とのこと。食べることは喜び……当たり前のように毎日食事をとっている私達ですが、お子さんと一緒に買い物をして、調理を楽しめるようになれば、生活がより豊かなものになりそうですね。

いかがでしたか? 管理栄養士さんが一生懸命に考えて作ってくれている献立表を、ぜひ皆さんのご家庭でも活用してみてくださいね。

(ライター 三浦希枝)

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